This week's quote
What happened this week on the Organic Network
Furthermore, the farm owner has freely written down his thoughts and feelings about what he experienced.
Please feel free to take a look if you have some free time.
2026/5/9
何やら小難しい図表ですが・・・(笑)
これは、うちの畑の土を分析したデータの一部なのです。僕らが行っている省耕起栽培について、2024年から4年間をかけて山梨県農業技術センターがその有用性について、実証事業を行ってくれているのは何度も書いているのですが、その中で土の中の微生物について、共同調査という位置づけで山梨大学の片岡教授が調べてくれています。2年間の調査・分析を経て、ちょっとだけ分かってきたことがあるということで、先日伺って話を聞いてきました。詳細についてはオフィシャルでの発表がなされていないので書けないのですが(そもそも僕の知識レベルではちゃんと理解できず詳細に書けないというのが実際・・・)、端的に言うと一般的な有機栽培に比べて微生物(特に菌根菌・根粒菌)が多く、微生物層が豊かであるということが分かったということでした。なぜそうなるのか?また、様々な微生物達がどんな役割を担い、どういう相関性があるのかについては不明な部分が多いので、残りの期間の調査・分析で少しでも多く明らかにしていきたいとのことでした。話の中で片岡先生が言われてたことは、省耕起栽培は世界的に見てもほとんど事例がなく、なかでも雑草と作物のIntercropping(1作物の間に別の作物を植え,複数作物を同一圃場で同時に栽培する農法/通常、効率面を追及するという観点からひとつの圃場にはひとつの品目しか作付けしませんが、病害虫予防等の効果を狙って複数作物を混作することがあります。ただ、それも複数作物はあっても、作物×雑草というのはほとんどないとのこと。)をしている点が意義が高いと言ってくださいました。
ひとつ気になることは「世界的にほとんど例がなく」って、すごいことのように言ってくれましたけど、それってただの変わり者ってことじゃないの?と思いつつ(笑)、これで成果が出ればすごいことになるってことだから、まぁいいかと。さてさて、この先どんなことが分かってくるのか楽しみです!!
ちなみに、県の実証事業については一旦公式に成果情報が出ていますので、もしご興味あられる方は以下のURLからご確認ください。
( 9 ) 省耕起栽培を導入した野菜の有機ほ場における耕種実態調査(PDF:1,287KB)
https://www.pref.yamanashi.jp/documents/124608/1-09.pdf

2026/5/2
ビッグチャンスが訪れてますよ!
終わりの見えないかの地での戦争によって、様々なところに影響が出始めています。ナフサ不足はよく耳にすると思いますが、農業の現場でも数多くの石油製品が高騰、入荷未定となる情報を目にします。政府もなんとかしてパニックが起こらないように動いている様子も見られますが、実際のところ、どういう状況なのかは正直見えてきません。だからなのか、SNSなどには、このままいけば野菜が生産できなくなるとか、物流止まって食糧危機が訪れるかもしれないなど不穏な情報も出回り不安をあおってきます。でも、思うんですよね。こういうタイミングをチャンスと捉えるべきなんじゃないかと。コロナの時もそうでしたが、理由もわからずずっと続いていた意味のない会議や会合、イベントなどがここぞとばかりに無くなりました。それ以外にもいい意味で変化したことが多かったと感じます。今回もそうで、資源のない国なのに、これだけ石油製品に依存している日常を変化させられる可能性があると思うんですよね。農業も大量の石油製品を使用して生産するのが当たり前、なければ生産できないってとこまできてます。僕は農薬・化学肥料を使用した慣行農業について否定派ではない(有機農業だけで日本人の食料を確保することなんて到底できないので)のですが、でも無けりゃ使わなきゃいいとうんですよね。使わないでできる方法を一所懸命に考えてトライしてみればいい。だって、「ない」から「できない」じゃあまりにも情けない。だって、昔はなくたってできたし、そうやってたんだから。もちろん、今と昔では状況が全く違うし、ましてや昔の日本人は凄かった!なんてことを言いたいのではなくて、行き過ぎた経済至上主義や、あまりにも自然の摂理から乖離した人間の生活や生き方に変化を与えられるいい機会なのではないかと思います。今こそ、知恵と想像力をフル稼働させて新たな農業(いや、農業に限らず多くの産業で)を、新たな日常を作りあげればいい。そうすれば、今の延長線上にある日本より、よっぽど明るい未来になるんじゃないかと僕は思います。

2026/4/25
山の木々がこんもりしてきました。
東京よりもだいぶ遅くまで咲いていた桜もすっかりと散り、暑い日だとまるで夏のような季節になってきました。が、先週はググっと冷え込み畑の土には霜柱が立ち、チンゲンサイはしっかりと冷凍されました。昨日から降り続いた雨は南アルプスと八ヶ岳に雪を降らせ、見事な景色を見せてくれました。小淵沢はGWが明けるまでスタッドレスタイヤを外しちゃダメだと言われるくらい、いつまでも雪が降る可能性があります。これまでも、思わぬ低温に見舞われてジャガイモの芽が焼けたり、きゅうりの苗がダメになってしまったりとあるので、まだまだ寒さへの気が抜けません。今年は2月まで全く雨が降らず、畑がずっと乾燥していて今年も水不足に悩まされるのか・・・と半ば諦めかけてましたが、3月に入ってからは適度なタイミングで降雨があり、これまでのところはとても順調に野菜が生育してくれています。でも、そうなると夏場の降雨量が心配になってきます。年間降雨量はだいたい決まっている(小淵沢は1000mm~1200mm)ので、春先に多く降ると後ろが減ってしまう。あー、降ってくれるのはいいけど、あんまり降り過ぎないでーと無理なお願いをしてしまいます(笑)。でも、こればっかりはお天道様次第なので、お任せするしかないですね。僕らの周りではとうに散ってしまった桜も山の中腹ではまさに今が満開。山々のところどころにある桜を遠くから眺める花見も悪くありません。

2026/4/18
先週末、地域の行事で水神祭というものに参加してきました。水神祭とは、今年の稲作が始まるこの季節に、私たちの地区が水利権を持っている湧水地を回り日頃の感謝と今季もよろしくお願いしますの意を込めて神様にお参りをする行事です。私の地区には5が所の湧水地があり、その全てに祠が置いてあるのですが、その祠の手前にあるしめ縄を新しいものに変え、祠をお神酒でお清めして最後に神様にお参りをします。私は初めて参加したのですが、こんこんと湧き出てる水の脇には必ずといっていいほどに巨木があり、その荘厳さに圧倒されました。参加した地区のおっちゃんたちも、はぁーとため息交じりに見上げて。なんだかその空気感を共有していることにジンワリしました。ただ、最近は周囲の森の手入れが行き届かなくなっていることもあり、倒木もちらほら。遊水地の手前の巨木も倒れてたりして、居たたまれない気持ちになりました。ただ、枯れ木かなと思って見ていた倒れかけた木を見ていたら、折れた枝のところから水がポタポタ滲み出てるのを誰かが発見。「あーまだ生きてる。水を吸い上げてるんだ」とじーちゃんやおっちゃんみんなで「自然の営みってすげーなぁ」と己の小ささを実感するのでした。それともうひとつ。水神際に参加したおっちゃんたちが口々に湧水量が減ったと言っていたのが印象的でした。全国的にも河川の水量が減少しているとことは認識していましたが、ここもそうかと。気候変動による降水状況の変化と見る向きもが大半ですが、山間部に住んでいるじーちゃんたちの話を聞くと、山が荒れていることが大きな要因だと言います。戦後の近代化で大きな生活変化が起こり、山の木を活用することなんてほとんどなくなりました。生活は便利になり、こういう神事から始まって昔は大切にしていたことがどんどん廃れ、無くなっていきます。
うちの84歳の長老アルバイトさんが言ってました。「水も大事さをもっと日本人は理解しなくてはならない。命の水だ」と。当たり前の日常が一気に崩れ去るような、こんな世情だからこそ自分たちの足元を、歩んできた道筋を見直す機会のような気がします。

2026/4/11
来週はだいぶ暖かく、というか暑くなるような予報になっていま すね。とはいえ、まだ4月。小淵沢の4月はまだまだ寒くて、今週は水曜日に-2℃がやってきまして写真のように霜柱がしっかりと立ちました。冷凍焼けが出ないように前日夕方に被覆資材をガバッと開けたので、なんとか被害が出ずに済みました。寒さ除けの被覆資材なのですが、零下になると野菜に触れてる部分の水が凍って真っ白く焼けてしまうので、このようなことが必要になってくるんです。
3月まで全然降らなかった雨がここに来て、それを取り返すかのような頻度と勢いで降っています。水不足の危険性がーと騒がれていましたが、これで改善してくれるのでしょうか。3月までは雨が降るかもといえば、張ってあるビニールトンネルを全部剥がして水が十分に当たるようにし、雨がやんだらその水分を逃さないように、またトンネルビニールをすぐに戻してなんてことをやってましたが、これだけ降ってくれているとドーンと構えられて、ちょっと気持ちの余裕が出ます(笑)。来週からはレタスが出始めそうです。今回の雨、そして来週の高温で野菜たちがググっと来てくれるでしょう。たくさん出荷できるよう頑張りますので、よろしくお願いします!!

2026/4/4
小淵沢にも桜前線がやってきました!
印象では例年より10日くら い早い開花だと思います。桜は元旦から起算して積算温度(1日の 平均気温の足し算)が1000℃になると開花すると聞いたことがあ りまして、そう思うと今年は暖冬傾向だったということなのでしょ うか。2月は寒かった気がするんですけどね~。ちなみにレタスは 播種後1,000℃で出荷できるなんて言われてもいて、なのでうちのレ タスもそろそろかなと思っていますが、もう一段生育してもらいた いところです。今週も暖かいので期待できるかな?さて、桜が咲く と・・・で言うともうひとつ。これまで寒さ除けにかけていたビ ニールトンネルや被覆資材を取った方がいいタイミングにもなって きます。これ以上かけておくと、今度は高温障害で生育阻害が起き たり、軟腐が起きたりしてきてしまう。なので、せっせと張ったト ンネルやら被覆資材を回収していかなくてはならないんです。とは いえ、収穫と共に作付け作業もどんどんやってくる中で全部はでき ないので、ひとまず引っぺがして回避しています。なんて追われて やってたところ、先週は大風邪をひきまして1週間も熱を出してし まいました・・・。朝は熱が下がってるからと畑に出ると昼には熱 が出てダウンを繰り返しながら、ようやっと昨日回復しました。

2026/3/28
みなさん、大変ご無沙汰しておりました。ニュースを見ると東京では桜が満開で春爛漫ですね。小淵沢は、やっと枝垂桜が開花し始めてやっぱり少し寒いんだなと実感します。さて、今年の冬は本当に多くの人と行き会う機会が多くて、とてもいい時間を過ごすことができました。例を挙げれば、岐阜県白川町の有機農家グループを尋ね過疎化・高齢化する地域の再興に向けて議論をしたり、2月には山梨県内の農家を対象とした獣害対策の勉強会を開催、3月にはうちの畑に調査に来てくれている法政大学の学生さんが自分たちの研究発表をうちに来てやってくれたり、それ以外にも多くの人が農場に来てくれて様々な交流をさせていただきました。本当に嬉しく、ありがたく、そして学び多き時間となりました。うちの長老アルバイトさんが「人が集まる場所になるってことは、それだけで財産だ」と喜んでくれることが象徴するように、僕自身もその価値を深く実感した期間となりました。お越しいただいた皆様には深く御礼申し上げます。また、栽培面では、ほんの少しではありますがほうれん草や小松菜、にんじんを1月~3月にも出荷することができ、今後の栽培の可能性を見出すことができました。品目が少ないので飲食店の皆様にはお送りすることができませんでしたが、今シーズンは飲食店のみなさまにも冬季に出荷できるようにしたいと思っています。さぁ、いよいよシーズンが本格スタートになります。今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

2026/1/17
ワクワクとグッタリが。
先週末から種を 蒔き始めました。もうぼんやり休んではいられません。苗が始まると、赤子がいるのと同じように常に温度と水に意識を向け続けなくてはいけません。もうちょっと休んでいたかった・・・という気持ちもありますが、まぁ仕方ないですね(笑)。今年から、種の蒔き方、吸水のさせ方、発芽時の保温の仕方を見直したところ、写真のようにいい感じで発芽してきています。見直してよかった!!育苗の仕方に限らず、今は今シーズンの戦略を練っています。昨年何が良かったか、何が悪かったか。昨シーズンを振り返りながら今年の攻め方をあーでもない、こーでもないと言いながら計画策定しています。品目も作付け回数も多いので、ボリュームもあるし、細かいしなのでグッタリするのですが、でも今頭の中にある畑の姿は元気で大きな野菜がもっさりと育っている姿なので、なんとも楽しい時間でもあるのです。もう今年はうまくいってるイメージしかない!
ま、毎年そうなんですけどね(笑)。

2026/1/10
楽しいって大事。
先週末、岐阜県白川町に視察研修で行ってきました。合掌造りで有名な白川郷のある白川村ではなく、白川町(笑)。同じ岐阜ですが違う場所なんです。なぜ視察研修に行ったかといえば、中山間地で高齢化・過疎化が激しく人口減少が急速に進んでいるから。しかも、ここ10年くらいは移住先としての人気が上がって、都会から若者が移住してきては地域復興に向けて頑張っているらしい。これは、私の課題に何か参考になるかも!ということで行かねば!!となったわけです。ご紹介いただいたのは、私たちのお客さんである名古屋のスーパー旬楽膳さん。白川町の農業グループともお取引があり、以前から「引き合わせたい!」と言っていただいてました。で、今回行ってみて思ったことは「楽しい」って大事だってこと。白川町は典型的な中山間地で畑や田んぼの面積は小さく、はっきり言って効率的な農業は無理。しかも山が迫っているから日の出は遅いし、日の入りは早い。いわゆる農業不利地域。だから、農業だけではなかなか食べていけないってんで、みんな半農半Xで自分に合うXを模索して必死に生きている。クラフトビールを作ってたり、堆肥を作ったり、お茶の加工をしたり。結構大変だろうにみんな前向きに明るく楽しく可能性を見出して事業をしてるし、生きている。また、そんな姿に魅了されて、都会の若者が集まってきて少しずつ白川という場所に人が増えている。急速に人口が増えるなんてことはないと思うけど、少しずつ変化していくんだろうなという希望が見える光景に大きな学びを得ました。

2025/1/3
あけましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願いいたしま す。 2026年の元日もよく晴れて風もなく穏やかな一日でありまし た。さてさて26年はどんな年になるのか。元日の天気のように穏 やかなる一年であることを願うばかりです。異常気象にやられた2 024年・25年でしたが、ここまでいくと猛暑・干ばつが異常気 象ではなく、通常気象という認識で農業のやり方をがらっと変える 必要があると思っています。なので、今年の作付けからだいぶ変え ていくつもりなので、どうぞお楽しみに!今年こそは野菜を追いか けるのではなく、追いかけられるようにしたいなと思っています。 今年で農業も16年目!干支も生まれ年の午年!勢いよく駆け抜け ていきたいと思います!

2025/12/27
2025年も暮れていきます・・・
毎年書いていることではありますが、1年が早い(笑)。
つい最近、シーズンが始まる!って言っていた気がします。一方で、春先の出来事を思い返すとだいぶ昔のできごとのように感じるわけで、なんだか我ながら支離滅裂だなと思うわけなのですが、そのくらい濃密な時間を過ごしたんだと前向きに捉えるようにします(笑)。
今回の写真、富士山を撮ろうと思ってハウス脇の富士山見えるスポットに行ったのですが、ご覧の通り曇り空。しかも、うっすらと雪化粧。あれ?朝は見えていたのに!?年の瀬や正月になると富士山を撮りたくなる衝動がありまして(笑)。なんでしょうね、やはり日本人の心(関東人か?)には富士山が刻み込まれてるんでしょうか。初夢にも富士山の文言があるくらいですからね。ということで、富士山のきれいな姿はお預けになりましたが、お正月の楽しみにしたいと思います。年末らしい寒い気候となっていますが、みなさんくれぐれも体調管理にお気をつけ、よいお年をお迎えください。一年間ありがとうございました!!

2025/12/20
冬至が近づいてきました。
写真は太陽が出始め東の空が明るくなってきたときのものです。これは6時ちょっと前でしょうか。やはり日の出が遅いです。で、今度は15時を過ぎて南アルプスに太陽が沈みかけてくると急に気温が下がり17時にもなると薄暗く。18時には真っ暗。明るい時間がちょうど半分。うまくできてるなぁと感心します。ただ、最近は小春日和のような天気が続いていて、朝晩はぐっと冷え込むことがあっても、日中はぽかぽかとした気候になるため、思いのほか野菜が痛まずにいてくれてるので、僕らにとってはありがたい限りです。1月、2月を狙って作付したほうれん草、小松菜、かぶはビニールトンネルのお陰もあって徐々に大きくなってきてくれています。ただ、いいお天気が続いているとトンネルの中は相変わらず乾燥するので、順番子に水撒きをする日々です。この暖かい気候に乗って生育してくれるよう願っているのですが、どうなることやら。やることはやってる。こればっかりはお天道様のご機嫌と、野菜のがんばりを期待することしかできないのでじっと待つのみです。

2025/12/13
たまには野菜の写真を・・・(笑)
最近、景色の写真ばかりで野菜の写真を撮ってないなぁと撮りました。これは小松菜なのですが、春秋とは全然姿が違います。寒さにあたり葉肉が分厚く丈も短い。植物はできる限り陽光を受けようと葉を広げ、寒さを避けるために土にへばりつこうとします。これをロゼッタ状になるというんですが、葉物だけじゃなくて大根やにんじんなんかもそうなるので、葉っぱが上に向かわず、みんな下に下に行こうとします。だから、みなさんが見知っている大根の姿とはだいぶ違うと思います。その写真があれば良かったんですけど、撮り損ねました(笑)。で、これが収穫する時に非常に厄介(笑)。たいていの野菜がパッキングする時は上に向けて束ねるから、広がってたり、下向いてる葉っぱを矯正するのはなかなか難しい。大根なんかは葉を上に向けようとするとバキバキ折れちゃって。とはいえ、それが植物の自然の姿なので、人間が合わせるしかないですね。こんなに寒くても作物の下のホトケノザやナヅナ、オオイヌノフグリなどの草草が青々として畑を覆ってくれています。一般的には雑草と忌み嫌われる存在ですが、僕らにとっては乾燥するこの季節に、これら下草のおかげで畑が乾き過ぎずに野菜が生育できる水分を保ってくれています。こうなることを期待して試行錯誤してきただけに、目指すべき姿に近づいていて嬉しい冬になってます。

2025/12/6
山々が雪化粧です。
南アルプスが白くなると冬になったなと実感します。今年はわりと暖かい日が続いていて、冬もそこそこ野菜が採れるのでは?なんて期待していましたが、そんな期待を一気に吹き飛ばすような寒さと北風がやってきて、やっぱり冬はちゃんと来るんだなと変に感心したりして。夏の気温が高くなったからといって、冬が来ないなんてことはなく。だから、夏の暑さ問題に対して、ここよりも温暖気候が適地の野菜を栽培すればいいわけじゃないのが難しいところ。もちろん、冬の気温も上がってはいて、僕が農業を始めた16年前は最低気温が-10℃を下回ることもありましたが、最近は寒くてもー7~8℃。2~3℃は上がってるんですよね。とはいえ、-7~8℃にはなりますからね、路地で野菜がすくすく育つような環境ではないんです(笑)。先日、2025年の農林業センサス速報が出ました。なんと、農家の数が25%も減ったらしいです。でも注目すべきは、残っている農家も46%は70歳以上だということ。てことは、あと10年もすれば農家の数は2024年比で30%しか残ってないってことになる。僕もその頃は60歳手前だし(笑)。気候変動も加わり、どんどん農業という仕事が難しくなっていくだろうことを考えると、そのスピードはもっと速くなるかもしれません。でも、これは農家だけではなくて漁業も一緒だろうし、林業も。国の土台となる産業が、本当に危機に瀕しています。でも、だからって下向いて辛気臭くやってたらますますダメになる。難しい、困難だからこそ楽しくやりがいがあるってもん。やってる人間が楽しんでれば、きっとやりたい人も出てくるはず。そう信じて日々を過ごしています。

2025/11/29
めぐみの雨。
季節が冬へと移り変わり、空っ風が強く吹くようになってきました。去年は全国各地で大規模な山火事が発生するほど乾燥がひどかったですが、今年の冬も同じように乾燥が続くのでしょうか。最近、ここでもよく取り上げている冬場のトンネル栽培にとって、この乾燥が最も大きな課題なのです。僕が小淵沢に来た2010年ころは、トンネル栽培をしていると朝晩の寒暖差でトンネル内がしっかりと濡れて、乾燥を心配することなどなかったのですが、最近はそもそもの土中水分が少ない上に、降水量も少ないのでカラッカラになっちゃうんです。天気が良くてビニールトンネルで気温が上がれば作物が育つだろうと思うのですが、水がないと光合成ができなくて作物は生育しないんです。小学校の理科で確かに習いました。覚えてませんでしたが(笑)。先日も2週間ほど雨が降らなかったので作物の生育が極端に鈍化してきまして、あー冬なのに水撒かなくちゃいけないのかーと諦めかけたところ、晴れ予報から一転、しっかりと雨が降ってくれました。めぐみの雨とは、まさにこのこと!と思わず空に向かって手を合わせてしまいました(笑)。でも、そんな風にめぐみの雨がふってくれるのは稀なこと。この先、真冬の水やりをするようになるんだろうなと思っています。極寒の水まき・・・想像しただけでゲンナリします・・・。でも、写真のようにトンネルの中では野菜が育ち始めています。期待を込めて!!

2025/11/22
みんな苦しんでるんだなぁ。
昨日、山梨県総合農業技術センター(昔の農業試験場ですね)主催の部門別農業代表者会議というものに出席してきました。この会議は、山梨県として県内農業の実状を理解し、その実状に即した試験研究をしようという目的で行われております。で、僕は有機部門の代表として参加してきました。会議には僕の他に、水稲農家や施設栽培農家、路地の野菜農家、花卉農家、JA担当者が出席しているわけですが、みなさん口をそろえて言ったことが、猛暑の影響が大きすぎると。施設栽培(ハウスでトマトやきゅうりを栽培)農家は、温度を下げることが不可能に近く、トマトの生育に大いなる影響が出ているようで、この先どうやって続けていけばいいのか?というくらい追い込まれている感じでした。この会議に出て、あーみんな同じなんだなと改めて感じました。ここでも何度も書いていますが、近年の猛暑・渇水は本当にきつくて、これが当たり前になったら、夏はどうやって栽培すればいいのか?と思うくらいなんです。獣害もあるし。でも、そう言ってるだけじゃ本当に潰れてしまうんで、やっぱりやり方を変えるしかない。そのためのひとつとして、今は厳冬期の栽培にチャレンジしています。夏がダメなら冬だ!と。寒いですけどね。だから、写真のようにトンネルを張りまくってできる限り栽培期間を延ばそうと試みているわけです。うまくいくかは分かりませんが、変化して続けていこうと思います!

2025/11/15
秋の景色を眺める余裕が・・・
山が黄色に染まり、柿もたわわに実って、まさに秋!という景色が広がっています。が、そんな景色をのんびりと眺めている余裕がほとんどなく(笑)。そのくらい、野菜が順調に生育してくれていることと共に、少しでも夏までの出荷減を挽回しようと、最後の悪あがきをしています。例年では10月初旬で止めていた種まきをいまだにやっています。
なぜかといえば、もちろん売上挽回!もあるのですが、それ以上に、やはりだいぶ気温が高くなっているから。時期的に寒くなったとはいえ、日中になれば少し動くと汗をかくくらいに暖かくなって、葉物野菜などもまだちゃんと生育してくれている。これなら、今蒔いても間に合うかも!とせっせと種を蒔いています。例年よりも1ヶ月以上遅く蒔いているので、この先の気温低下でどこまで大きくなるか分かりませんが、これができれば高冷地の小淵沢でも2月に野菜を出荷することができるかもしれない!いや、もっといえば周年栽培が可能かもしれない!と妄想が広がっています。もちろん、ビニールトンネルを作って保温するのですが、どうなるかワクワクです。ただ、ひとつの不安材料は2月の極寒気に僕が収穫作業に耐えられるか・・・。人並み以上に寒がりなんで不安でしかありません(笑)

2025/11/8
なんてキレイな!!
この日は、雨が降った り、晴れたりそして強い風が吹いて。最後は雹まで降るような変な天気になったのですが、早朝にはこんな見事な虹が見えたんです。虹が見えると、なんでテンションが上がるんでしょうね。最近は、ありがたいことに野菜が順調で収穫・出荷に追われる日々。心身ともになかなかの疲れとなっておりまして、朝起きるのがつらくてしょうがない。特に、最低気温が0~3℃くらいになってから、布団から出るのが憂鬱なんですよ。日の出も6時過ぎになってきているので、僕が起きる4時はまだ真っ暗。体が反応しないんですよ。朝だ!って(笑)。で、明るくなってきて畑に向かう間も眠いなぁという状態なのが常なのですが、虹が見えた日は急にテンション上がっちゃて、やるぞーー!ってなりました。もうね、毎日虹に出て欲しいって思っちゃうくらい(笑)。でも、テンション上がるとダメですね、無駄に張り切り過ぎちゃって午後はチーンという感じで腑抜けになりました。そうそう、寒くなってきたので、こちらはもう4回ほど霜が降りてます。野菜たちもその寒さに耐えながら、でも生育してくれています。味が乗ってきてますよ!

2025/11/1
いい時間でした。
先日、うちの畑で虫の調査をしてくださっている法政大学の大井田先生にお声がけ頂き、学生さんたちに講義をさせてもらいました。右の写真は講義後の懇親会の写真。なんとも若々しい面々の中に、自分の疲れた顔があってゲンナリします(笑)。そんなことはどうでもよくて、講義ではうちの行っている省耕起栽培についてと共に、そもそもなぜ僕が農業を始めようと思ったのかや、今の日本の農業、また田舎の地域の現状について話をさせてもらいました。この学生さんたちは虫を専門に扱う研究室に在籍されてるのですが、多くの学生さんが本当に虫大好きなんです。当然っちゃ当然なのかもしれませんが、卒業大学の名前を得るためだけに大学に通っている学生が多いなかで、虫の勉強をしたいからここにいる!というだけで、とてもすごいことだと思いました。学生さんと話しをすると、小さいころからずーっと虫が好きという逸話がごろごろ出て来て、なんとも嬉しく幸せな時間でした。うちの畑で調査をしてくれている村木君も一緒に発表してくれたのですが、虫が大好きという熱が溢れだしてるんです。プレゼンが上手いとか下手とかどうでもよくて、その熱意だけで人を惹き付けるんですよね。あー、伝えるってこういうことだよなと改めて学ばせてもらいました。彼らには、ぜひ社会に出ても虫一筋で進んでもらいたいなと切に願いますし、そういう彼らが生き生きと活躍できる社会に我々はしないとなと思いました。日本はまだ大丈夫!そんな風に思える貴重な時間になりました。

2025/10/25
いよいよ今週日曜日に開催なんで す!!
なんのことかと言えば、左のチラシのイベント!これは僕が有機農 家仲間と共に行っている秋の収穫祭なのですが、今年で15回目とい うことなので15年目になります。山梨県で有機農業を広めよう!と いう目的で農家たちが集まって始めたのですが、正直、ここまで長 く続くとは思っていませんでした(笑)。当初は、山梨県の大御所 有機農家(当時60代くらい)の人たちと始めたのですが、今はその 大御所農家の息子や新規就農者、また思いに共感してくれた有志の 計15名程度で運営しています。このイベントは1年に1回の開催な のですが、その年のイベントが終わると反省会をして、すぐに来年 のイベントへの準備に取り掛かるから1年がかりなのです。忙しい 農作業や仕事の合間を縫って1か月に1回打ち合わせを重ねてやって います。当初は、僕ともう一人が主体となってなんとか回してまし たが、年々プロジェクトメンバーの熱も高まり、面白みが増してい ます。残念ながら天気予報は雨模様。でも元気に開催予定です!

2025/10/18
秋がいよいよ深まって来ました。
周囲の田んぼは稲刈りが最盛期。黄金色だった田んぼがどんどん茶色に変わって行くのをみると、あー冬が来るなと思います。私が小淵沢に来た16年前は、稲刈りになると都会から帰ってきているであろう子供や孫たち総出で稲狩りをしている姿があちこちで見られました。稲刈りが終わった翌日には大きな家の前に布団が何組も干されていて、あー稲刈りも大変だけど、帰った後の片付けも大変そうだな(笑)と見ていたものです。でも、今はそんな風に稲刈りをしている姿を見るのは稀になりました。なぜかと言えば、多くの農家がはざ掛け(収穫した稲を天日で乾 かすこと)をしなくなったからです。はざ掛けをした方が断然お米が美味しいのですが、その労力は相当なもの。田んぼに稲をかけるための支柱を立てて、田んぼ中にある稲を集めてかけて、落ちないように養生して。はざ掛け中の管理も大変で台風でも来ようもんなら補強して。今はコンバインの性能が上がったことも含めて、収穫したらすぐに農協の施設に直行で終わるから、労力掛けてはざ掛けなんかしないんでしょうね。それと、昔は来てくれていた子供や孫がそれこそいい年になって来なくなったのも一因でしょう。稲刈りの風景からも地域の変化が見えてきます。

2025/10/11
秋は順調!と言えそうです(笑)。
昨年は不耕起栽培で挑戦して大失敗(?)したキャベツですが、今年は耕起+マルチなしでリベンジしたところ、順調に生育して見事に立派なものになってくれました。嬉しい!
アオムシやナメクジの被害に遭っているものもありますが、アオムシにはかなりの確率で寄生蜂が寄生してくれていて、もう少し待てば勝手に死んでいってくれるだろうことが期待できます。寄生蜂というのは、私たちが見知っているいわゆる蜂とは異なり、非常に小さく気づかないくらいの蜂です。この蜂はアオムシに卵を産み付けてくれて、アオムシを宿主としてアオムシの中で蜂の子供たちが成育していきます。で、ある程度蜂の子供たちが成育するとワッっと一斉にアオムシから飛び出してくるんです。想像すると気持ち悪いですよね(笑)。なので、キャベツもアオムシにある程度は食害されるのですが、ある程度で済むんですよね。で、少し待っているとキャベツ自体がちゃんと修復してくれて食害されてたの?ってくらいきれいになる。すごいんですよ!!だから、食害されているものは待機中なんです(笑)。話を戻して、こういう寄生蜂がしっかりと畑に居続けられるということが重要で、だから住処となるような草むらを残し続けているんです。それ以外にも、ゴミムシという甲虫類やクモ類がアオムシやヨトウムシなどを食べてくれていること、またテントウムシがアブラムシを食べてくれているだろうことも想像できます。キャベツを収穫していても、それら虫たちがすぐ周りにいて、なんとも豊かだなと思えるのです。少しずつですが、やりたい世界が近づいている気がしています。

2025/10/4
ひたすら蒔いて蒔いてを。
今、作付けの最終段階に来ています。今年の作付けはもうそろそろ 終了になります。時期的に、蒔いても寒くて生育が間に合わなくな るデッドラインが近づいているので、それまでに撒いて、植えま くってます。夏の野菜が計画よりだいぶ下回ってしまったので、秋 冬はなんとか計画通りに出荷したい!できれば、計画を越えて出荷 したい!ということで、今ある畑は全部埋めるべく全精力を傾けて やっています。収穫が終わった畑も即座に片付けて、次の作付け へ。とにかく、種を落とさなければ始まらない、逆に言えば、種さ え落としておけば何がしかにはなる!!種を蒔くという言葉は、農 業以外でも使いますが、まさにその通りで実りを得るためには、種 を蒔かなくては始まらないのです。でも、種を蒔くためにはそれな りの準備が必要で、その準備からちゃんとやっているかどうかが成 果につながるかどうかを決めるんですよね。今、種を蒔けているの も、その準備をしっかりできているから。あー、ちゃんとやってて 良かった。※写真は「ごんべえ」という機械でほうれん草の種を蒔 いているところです。手押しのアナログな農機ですが、短時間で多 くの面積の種まきができるすぐれものです。

2025/9/27
うわ、マジか・・・
この写真、何かと言いますと鷹です。トラクターをかけに畑に行くと、畑の電柵網になにやら見慣れないものが引っ掛かってじゃありませんか。いや~な予感がしまして、あーあれはなんかの動物だなぁ、マジかぁ。生きてたら、あれ解放してやらならんよな。いっそのこと死んでいてくれた方が・・・なんてことを考えながら近くに行くと、ギロっと僕を睨みつけてバタバタと逃げようとするんです。さすが野生だなぁ。でも、バタつくとさらに網が絡みつく~。ということで生きているので救出作戦開始。まず、網に流れてる電流を止めないと。うちの畑の電柵は本来、日中は電気が流れない設定になっていますし、もっと言えばこんな網もつけてない。でも、これは山梨県が開発した猿対策の特別電気柵で、うちでその効果の実証事業をしているもの。だから、めちゃくちゃ厳重で、電気もしっかりと通ってる。で、設置した時点で色々と県の担当者から注意事項も聞いていたのですが、緊急事態で焦っておりましてすっかり忘れておりました。案の定、僕が電気柵の餌食になって感電(笑) 死ぬことはないですが、結構な衝撃が体中を通り抜けまして、しばしその場でフリーズ。回復を待ってやっとのことで救出開始。鷹の体にからみついている網を一本ずつ切っていきました。何本か切ったところで身体が自由になったのか、鷹は大きく羽を広げて飛び去って行きました。野生生物との接触は色々ありますが、今回は初めてのケース。いい経験でしたが、疲れました・・・。

2025/9/20
先週に引き続き・・・
8月末に法政大学で開催された「天敵利用研究会・東京大会」に参加して、うちの農場の取り組みについて話をさせて頂いた際のことについて。非常に勉強になったことを大前提として、でもその中で感じた違和感や疑問もあるってことを少し書きたいと思います。違和感はなにか?というと、1対1で捉えているという点です。例えば、アザミウマという害虫に対しては、スワルスキーカブリダニという天敵農薬の効果があるため・・・という感じなのですが、自然てそんなに単純じゃないんだと思うんですよね。もちろん、天敵農薬を使用する多くの場合がハウスなどの施設栽培なので、そもそも自然状態ではないんですけど、でも向き合っている野菜や害虫は生物で自然のものであるはずで。そもそも、自然物である害虫をゼロにすることを目標にするってのがやっぱり違和感で。だって、存在理由があるから「いる」わけで。というのと、本来その場所には存在しない生物を持ち込んでやっつけるという手法にも疑問を持ちます。害虫を駆除するという目的は達成されても、それ以外の目に見えない影響が生態系に及ぼされることはゼロではないから。もちろん、だからこそ「農薬」という枠組みにしてルールを制定しているのですが、それも完璧じゃない。というか、完璧なものなんて存在しないので。当然のことながら、当事者である研究者の方々もそのことは理解しつつ、ジレンマの中でやられているからこそ僕らのような有機農家にお声がけくださっている。こういう交流を通して、土着天敵をいかに活用するか、有機農家だけでなく慣行農家にとっても有用な何かを見つけられればいいなと思っています。

2025/9/13
たまには都会に出向いて・・・(笑)
8月末に法政大学で開催された「天敵利用研究会・東京大会」に参加しまして、うちの農場の取り組みについて話をさせて頂きました。隔週でうちの圃場に調査に来られている法政大学・大井田教授のお誘いで実現したのですが、この会に参加されているのは、国や県などの行政関係の研究者や普及員、大学の先生、また農薬メーカーの方々など総勢180名。ま、みんな虫の専門家(というよりオタク)でした(笑)。で、天敵研究会とはなんぞやといいますと、農業における病害虫対策に化学農薬だけではなく、天敵も活用していきましょう、そのために関係する人たちを一堂に会して有益な情報交換を行いましょうというものなのです。天敵を利用するという観点は、有機農業よりも慣行農業(農薬・化学肥料を使用する農業)の方が進んでいまして、 それらをIPM(総合的病害虫・雑草管理と呼ばれています。)という名称で呼んでいます。で、人工的に繁殖・販売されている天敵や微生物は、農薬というカテゴリーになるため、農薬メーカーの人たちなんかも参加してるんです。IPMが進められている背景としては、害虫が化学農薬への耐性を獲得してしまっている、つまり化学農薬が効かなくなっていることが大きな要因のようです。もちろん労力削減という側面もあるようですが、話としてはそっちの方が大きいのかなという感じを受けました。それも含め、今回は知らないことが多くて驚きや学びが多い機会となったと同時に疑問や違和感を持ったのも事実。その辺は次週書きたいと思います!

2025/9/6
恵みの雨!!
この言葉が染みわたる景色です。や っとまとまった雨が降ってくれました。これで数日は水やりから解放される~と気が緩んでいるところです(笑)。でも、昨日の夜は雨の影響なのか20~24時くらいで停電が起こりまして。夕食の真っ最中だった我が家はいきなり真っ暗になってビックリ。懐中電灯を持ってこようとしてゴミ箱をひっくり返したり、スマホの充電が少ない!と慌てたり。長女は明日のテストを前に一夜漬けを目論んでいたところが、真っ暗で教科書が見えない・・・と、こちらもお先真っ暗状態(笑)。電気が無いくらいでこんなにも困惑するんだから、なんとも現代人だなと我が家のことながら呆れつつ、ちょっと遅めの防災訓練と思い備えを再確認しようと気づかされた次第です。でも、これは停電のことだけでなく、つい最近「遺体」という映画を見たのも影響しています。東日本大震災時の岩手にある遺体安置所が舞台なのですが、過酷過ぎる現実に向き合いながらも死者の尊厳を必死に守ろうとする人々の実話の物語で。描かれてる状況は、自分が想像していたものを遥かに超えるような壮絶な状態で正直言葉を失いましたが、日本人として知っておくべきだなと感じました。みなさんも、もしよろしければご覧ください。

2025/8/30
今のところ順調です!
先週、水撒きに追われながら定植したキャベツとブロッコリー。水撒きの効果も出てて、順調に生育しています。この写真は、キャベツの脇に出て来ている小さい雑草の芽を除草している写真です。一昨年までは保湿と雑草抑制のために白いマルチビニールを張っていたのですが、去年は不耕起栽培(←これは見事に失敗に終わりました笑)で、今年は耕耘した畝にそのまま苗を植えていま す。マルチを張ると確かに雑草は出ないのですが、いかんせんビニールなもので、温度抑制の効く白色マルチでも相当高温になります。しかも、保湿狙いのマルチも、夏場の乾燥期はそもそも土中水分が少ない畑にマルチを張ることが多いので、逆効果になることが多い。ということで、今年は思い切ってマルチをしないで栽培に舵を切ったのですが、今のところはこれが当たっています。さてさて、この先どうなるか。さ楽しみであり、不安でもあり。畝を乾燥させ過ぎないためにある程度の雑草を残しつつ、でもキャベツ・ブロッコリーの邪魔をしない程度に抑える。この塩梅がとても難しい。今年も試行錯誤の連続です。

2025/8/23
水撒きに追われています。
秋冬作の作付けが始まってきていまして、写真はキャベツ・ブロッコリーの苗を作付けしたところです。夏場の作付けはとても難しくて、この気温の高さと陽光の強さをいかに防ぐかが鍵となります。まず、午前中の苗植はご法度です。いくら水やりをしても夕方までもたないで干からびてしまいます。なので、基本的に苗を植えるのは15時以降の涼しくなってきてから。で、その上でたっぷりと水をやって翌朝までしっかりと水を吸わせ、根を張らせることで苗が土に根付くことを狙います。で、この水やりってのが簡単じゃなくて、まず苗を植える前に植穴1か所ずつにドボドボとホースで水を入れます。で、植えた後に散水ホース(ホースにいっぱい穴があってそこからピューっと水が吹き出ます)を引っ張って畝全体に水やりをします。写真の時は、1畝につき500Lで7畝あったので3500L。しかも、うちは有機JAS認証を取得しているので農薬・化学肥料が混入している可能性のある田んぼの水路の水は使用不可。ということで、作業場の水道水をこの500Lタンクに入れて畑と7往復。それだけで2.5時間の仕事です。しかも、翌日の夕方もやるので・・・。これまでは苗を植える前の水やりだけで十分だったのですが、ここ数年、夏場の雨量がとても少なくなっているので散水ホースでの水撒きが必要になってきました。気温の上昇と共に、安定的に雨が降らないことが大きな要因のひとつです。気候が大きく変わってきていることを実感するなかで、どこまで対応できるのか、やっぱり不安になることが多いです。既成概念を捨てて、新たな作付け体系を考えていかないとなと思わされる日々です。

2025/8/16
夏祭り。 僕が住む地区恒例の夏祭りが8月14 日に行われました。80世帯の 地区ですが250人を超える人が大神社という地区の小さい神社に大 集合です。この日だけは、若い家族と小さい子供たちがいっぱいに なります。なぜかといえば、お盆休みで帰省している子供や孫たち がみんな参加するから。普段は高齢者ばかりのこの地区にも活気が 溢れます。うちの地区は太っ腹で、お酒を含む飲み物、焼き鳥や焼 きそば、フランクフルトなど食べ物が全部タダ!子供達にはお菓子 やおもちゃのくじ引きまで。しかも地区外から来た人もみーんなタ ダだから、周辺の地区の子供たちも集まっちゃって大賑わいなので す。他の地区は住民だけタダというのが一般的なのに対して、我が 地区は「祭りなんだから、ケチくせーこと言うな!みんなで楽しま なくちゃ」という粋なおじい様方がこの方針を貫いてくれているの で、普段は静まり返っている神社がこの日ばかりは人で溢れます。 でも、この賑やかさが1年に1回というのが、なんとも寂しい限 り。きっと40年前はこれが日常だったんだろうことを考えると、ま たこの姿を日常にしたいなと切に思います。どうすれば、人が集ま り豊かに暮らせる地域にできるのか。この幸せな風景から重い課題 をもらった気持ちにもなりました。

2025/8/9
心霊写真じゃありません(笑)
以前、法政大学の研究室がうちの畑の虫の調査をしてくれているこ とを書きましたが、その番外編です。同じ研究室の学生さんがハサ ミムシ(左写真の左下)の調査をしたいということで、うちの畑に やってきました。ハサミムシは夜行性肉食で、夜畑の中を徘徊して 色々な虫を捕食するらしく、夜間に畑で調査を実施することになり ました。で、当日。日が沈んだ19時半に畑に集合すると、学生さん たちがおもむろに赤いセロハンをつけたヘッドライトを装着する じゃありませんか!訳を聞くと、赤い光が虫には見えないので、夜 行性の虫も逃げないとのこと。フムフム、なるほど!とは思いつつ も、それ以上に真っ暗闇の畑に赤い光がウロウロする光景が怪しす ぎる!!当初調査を予定していた畑に熊の目撃情報が出てしまった ので、急遽、集落の中の畑に変更したので、畑の周りにはそこそこ 家がある。こちらとしては「もしかしたら通報されるかも!?」と いう心配しかない(笑)。しかも「22時までやります!!」と威勢 よく言うではありませんか。。。はぁ、こりゃ終わるまで寝らんな いな・・・と覚悟を決めました。でも、好きなことに一所懸命にな る若人の姿というのは人の心を動かすものですね。しゃーねーな、 と言いつつ、出来る限り協力したいと思わせられています。にして も、ハサミムシが大好きなんて、ちょっと変わってますよね(笑)

2025/8/2
今度は鹿が!!
最近まで、猿の被害が~と言っていましたが、それに加えて鹿までも。。。夜な夜なオクラの葉っぱをムシャムシャと食べに来ているらしく。写真を撮りましたが、いまいち分かりづらい(笑)。奥側のオクラは食べられていないところですが、手前が食べられているオクラ。明らかに背が低い。不自然に茎だけ残っているのが鹿に食べられた後です。この畑のオクラは背が低いな~と思っていたら、鹿が食べていたんですから驚きです。この畑にオクラを植えたのは、猿が食べないからだったのですが、猿は食わなくても鹿が食うか~と(笑)。農家友達のところでは、未熟のかぼちゃを大量にやられたそうで、彼曰く「やつらはなんでも食べますよ」と。そして、鹿だけではなくとうとう僕らの畑の近くでも熊の目撃情報が!!。猿、鹿、猪、熊ともうそろい踏みで、なんかの昔話かなと思うくらいです。栽培品目を選ぶ時の基準が、どの野菜なら獣害に合わないか?になっていて、他の地域の農家から驚かれました。周りの有機農家もみんな困ってて、顔を合わすたびにあそこの畑でこれをやられて、あれをやられたってそんな話ばっかり。でもね、僕は困ってる!だけじゃなんにも前に進まないと思っているんです。行政なんてな~んもしてくれないですから。どこまでいっても他人事なんです。身につまされてないからしかたないんでしょうけど。そろそろ地域の農家が集まって行動を起こす時。さぁ、いっちょやりましょうかね。

2025/7/26
夏、真っ盛り!
避暑地のはずの小淵沢でも 、連日32℃から暑い日だと34℃にもなっています。なんていう暑さ!!そして、ここ数年は決まりごとのように雨が降らない!!ここまでは、定期的に降っていてくれたのですが、夏になるやいなやピタッと止まってしまいました。午後になると曇って来て遠くでゴロゴロ音が鳴りだすものの、気付くとまた晴れ間がでてきて蝉が鳴き出して。おもしろいもので、雨が降り出すと蝉が鳴きやんで、雨が上がると蝉が鳴きはじめる。だから、蝉の声は「もう雨は諦めなさい」の合図なんです。ミーンミーンやカナカナカナの声が聞こえはじめるとガックリするという(笑)。なかなか風流な合図ですよね。で、今年は天水を期待できないということで、せっせと畑に水を撒いています。500Lのタンクを軽トラに積んだうえ、途中何度も川で水を汲んで補給して。それでも、ハッキリ言って焼け石に水に近いんですけど、それでもやらないよりはよっぽどいい。なんせ、水がないと光合成もできないので果菜類は実がついても大きくならないし、もっというと、つけた花も自分で枯らしてしまうんです。いやー、今年もなかなか厳しい夏になりそうです。

2025/7/19
猿の襲来にまいってます(笑)
いやー、長ねぎはここまで順調に生育してるんですよ。だから、期待大なんですがね。ここにきて、猿が大挙して押し寄せてきました。これまでも別の畑できゅうり、ズッキーニが猿にやられてはいたものの、生育初期のものだったので、摘果してくれてるくらいでなんとか心を落ち着かせていたのですが、さすがに長ねぎまでやられると「このヤロー!」ってなりました。急遽、電柵の内側にさらに工夫を凝らした電柵を張り巡らせ、加えて獣害用の本格的な花火を入手。1日3回 の見回りの臨戦態勢を引いています。が、一日中畑にいられるわけでもなく、ちょっとした人がいない時間に入ってくる。どうしたものかと色々と考えを巡らせ、あーでもない、こーでもないと話していると、それを聞いていた84歳の古参アルバイトのじーちゃんが「まさに猿知恵だな、ガッハッハ!」ですって。こりゃ参った(笑)お後がよろしいようで。

2025/7/12
圃場見学会を行いました。
先日、ある団体主催でうちが行っている省耕起栽培を知ってもらうために、圃場見学会を行いました。農繁期で忙しいのにも関わらず、農家と山梨県の職員合わせて35名が参加してくださいました。10台の車での大移動のため、まぁまぁ大変でしたが、みなさん興味津々で話を聞いてくれました。山梨県と山梨大学が調査を始めて2年目。初年度の結果もおおよそ出そろい、その成果が2026年2月に公式に発表されることになりました。ただ、それを待ってちゃもったいない、ということで県の方が早く普及させようと色々動いてくださってます。ありがたいことです。近年、欧米でリジェネレクティブ農業(環境再生型農業)というものが注目されており、不耕起栽培などが導入されています。うちの栽培方法は山梨県や虫の研究者の皆様の間では、環境再生型農業として認識されているところなのです。が、僕としてはそれよりも、中山間地域の持続可能な効率的な農業経営の形として見ている部分が強いです。環境ももちろん大事ですが、まずは人間がちゃんと食っていけて幸せにならなけりゃ意味が無いので。だから、うちはこのやり方で他の農家よりもずば抜けた収益を上げて、みんなが目指したくなる姿になっていきたいのです!道のりは遠い・・・。

2025/7/5
農家志望の二人。
うちの農場では、積極的に農業を志す人の受け入れを行っています。なぜなら、高齢化でどんどん衰退していく田舎の地域は、農家が減ったら、どうにもならなくなるから。農家は農地だけでなく、水路を始めとする地区内の環境維持を担っています。だから、その農家が減ってくると、途端に地域の景観は荒れていく。旅行者の方々が見てキレイ!と感じる里山の景色は、そこに住む住民、特に農家が維持していると言っても過言ではないんです。ここ小淵沢も例外ではなく高齢の農家さんがどんどん辞めています。以前は、その分を自分たちが大きくなってカバーしていく!と意気込んでいましたが考えていたより、かなり早いペースで減っていまして、到底自分たちだけではカバーできないんです。だから、やるべきことは農家を増やすことしかない。自分たちが受け入れることができる人数なんてたかが知れてるけど、それでも一人、二人と増えて行けば少しずつでも変わるはず。そして、その人たちがまた人を受け入れて・・・。ネズミ算式に増えていってくれる日を夢見て。あと何十年先に実現できるんでしょう。それまで日本の地域はもつかな。

2025/6/28
本当はもうちょっと待ちたいのに・・・
にんじん、大根を収穫しています。大根はこの暑さなので、そろそろ終わりなのですが、最後の回のものを本来の収穫タイミングより前倒しで出荷を開始しました。にんじんも、同様に小さめですが足早に出荷し始めています。なんでかといえば、ここのところ猿・鹿の襲来が激しいんです。大根の畑の奥には桑の実がたわわに実っていて、その桑の実を食べに猿が来るのですが、桑の実に飽きると畑にある野菜を食べるわけです。口直し的な感じで しょうかね(笑)。桑の実が実ると猿が来るのは分かっていたので、被覆資材をかけてなかなか採れないように防御しておいたのと、桑の実がなる前に収穫し終える予定だったのですが、今年は生育が遅れててドンピシャリで当たってしまったわけです。鹿は電柵を張っていようがなぎ倒して入ってくるし。子供が産まれてるからでしょうか、食欲がすごいんですよね。貪欲に野菜を狙ってきます。コノヤロー!って思うんですけど、あっちは夜討ち朝駆けなんで到底太刀打ちできません。。。。なので、食われるくらいなら出してしまえっ!と。売り上げは落ちますが、0円よりはってね。

2025/6/21
「逃避行」ではありません(笑)
先日、ふらっと茅ケ崎の海に行ってきまして。この暑さと、畑の疲れがどっと押し寄せてきていたのもあり、数日前から海に入りたいという欲求がたまりにたまっており。作付け作業も少し落ち着き、畑の野菜たちも少な目な、「ここなら行ける!」という午後があったので思い切って。小淵沢から車でびゅーんと。出かける時にアルバイトさんに一人で海に行ってくることを話したところ「何か悩みがあるんですか?」「病んでます?」と言われ、そうではなく塩水に浸かりたいんだと言ったら「え、入るんですか!?流されてニュースになったりしないでくださいよ」って(笑)。水着もないので、Tシャツにハーフパンツだけ紙袋に突っ込んで、敷物は段ボール。海岸には人もまばらで、この恰好で入っても不審者扱いはされないことを確認していざ!遠浅の海はおだやかで、ただ浮かんでるだけでなんと気持ちのいいことか!!もう最高か!と一人で悦に浸っておりました。たかだか1時間ちょっとの海水浴でしたが、贅沢で豊かな時間となりました。山もいいけど、海もやっぱりいい!!一人海水浴、おすすめです。

2025/6/14
オニヤンマくん。
右の青い帽子についているのは、本物のトンボ(オニヤンマ)ではなく、作り物なんです。なぜ、こんなものを帽子につけているかといえば、トンボが好きだから!ではなく(笑)、ブヨ除けなんです。これまで、朝夕の畑仕事の時にブヨに噛まれて大変だったんです。気付くとオデコや目蓋、唇、二の腕、猛者になると袖口などから服の中に入って、お腹を噛むやつまでいるんです。噛まれると非常にかゆいのと腫れ上がるから手に終えない。そして、2日も3日もかゆい。で、先ほどから噛まれると書いていて、刺されるじゃないの?と思われている方もいると思いますが、ブヨは口で人間の皮膚を破ってそこから出てくる血をなめるんだそうです。しかも、皮膚をやぶる時に痛いと気づかれてしまうので、痛みを感じないように麻酔的な物質を注入してからやるんだとか。まぁ、優しいこと(笑)。で、このオニヤンマくんの効果はいかほど?かといえば、かなり効きます!!山梨県の農業試験場勤務の虫好き研究者からのおススメなので間違いありません。実際、今年はまだ1回しか噛まれてませんし。みなさんも、アウトドアや山などに行かれる際にはつけてみてはいかがでしょうか?もちろん、効果は状況によっても変わりますので、それ以外のできる対策はしてくださいね。過信は禁物です!!

2025/6/7
5・6月は大忙しです。
今の時期、出荷に作付けにとフル稼働の農場です。1年で一番忙しい!!畑では、出荷を今か今かと待つ野菜たちが待ち構え、ハウスでは畑に早く出せと急かしてくる苗たちが列をなしているので、とにかく毎日野菜に追われまくっています。特に出荷が重なる月曜・木曜はアルバイトさんもフルメンバーで作業にあたります。そして、追い掛けてくるのは野菜たちだけではありません。畑周辺の畦畔に生えている草、また作物の周りにある草たちも同様。すごい勢いで伸びてくるので、そちらもあしらいながらの日々となります。この次はあっちの畑でこれを植えて、こっちの畑の草を取って、その前にトラクターをかけて・・・と作業の段取りとアルバイトさんへの支持で頭がいっぱいです。そこに輪をかけて頭を混乱させるのが時々刻々と変わる天気(予報)なんです。この時期は特に。えーー!晴れってなってたじゃん!え、雨降んないの!!など日常茶飯事(笑)。まぁ、騒々しい農場になっています。6月いっぱいはこの騒々しさが続きそうです。でも、忙しいというのはありがたいことで、それもこれも野菜が採れているからであって、野菜が採れないしんどさに比べれば、なんてことはありません。さぁ、がんばるぞ!!

2025/5/31
テントウムシも貴重な働き手です(笑)うちの畑にテントウムシが多くなったということを以前書いたのですが、そのテントウムシたちがうちの育苗ハウスで大活躍してくれています。なにかと言えば、夏の果菜類(なす、ピーマンなど)を育てているハウスでアブラムシが発生してまして、結構な数がいるのでどうしよう?と思っていたところ、収穫してきた野菜たちにこれまた結構な数のテントウムシとその幼虫たちが いることを思い出しまして。アルバイトのみんなにも協力してもらってテントウムシを確保しては、せっせとハウスに運び込んだところ、食べること食べること(笑)少しずつ苗たちも元気になってきておりまして、ちょっと安心しているところです。アルバイトのみんなも、テントウムシを一時確保しているビニール袋に葉っぱの切れ端を入れて居心地よくしたり、「これから出勤だぞ!」なんてハウスにいくテントウムシを見送ったりして(笑)妙に協力的なんです。ま、みんな生き物が好きな人たちですから。出荷ラッシュで戦場のような作業場にほっこりとした空気をもたらす、ありがたい存在でもあります。

2025/5/24
作付けに追われてまして・・・(笑)。写真は長ねぎの定植をしているシーンです。今年は約20,000本の苗を植えています。まだ終わってません(笑)。昨年は、マルチまで特注して畑に直播して大失敗に終わったので、今年は原点に立ち返り、ハウスで苗を作り、畑に仮定植して大きくしてから本定植という流れでやっています。長ねぎロケットという道具で7㎝間隔で深い穴を開けて、そこにひたすら苗を差し込み手で土を寄せていくのですが、これが畑の土中水分によって穴の開き方が変わってしまうんです。その都度植え方を変えて工夫してなんてことをやるから、まぁ大変。でも、きれいに畑に植わった姿は壮観なんですよ!でも、長ねぎはここからが本番です。軟白ねぎの軟白部分を伸ばすには、生育に合わせて土を寄せ続けなくてはいけないから。伸びてきたら土を寄せて、また伸びてきたら土を寄せてを繰り返すわけです。忍び寄る草たちをなんとか凌ぎながら。こうして、10月くらいまで行けば収穫に漕ぎつけられるのですが、もうひとつの敵は猿たちです。 なにしろ長ねぎの白い部分は猿も大好きだから。何年か前は7,500本ほどやられました。今年は大きな被害なく生育してくれることを切に願うばかりです。そうそう、畑で苗を植えている時のこと。ふと気づくとジージーと蝉の声が!5月なのに蝉!!!とみんなで驚きつつ、でも30℃越えてりゃ蝉も間違えるかと(笑)。いやはや、夏が思いやられますね。

2025/5/17
にんじん草取り三昧です。マルチを使わないで栽培をしてることは前回書いたのですが、にんじんも例外ではなくマルチを使ってません。みなさんには、だからどうした?って話しだと思うのですが、農家的にはかなりチャレンジング、というか無謀といわれるようなことなんです笑。なんでかといえば、にんじんは双葉が細いうえ、その後の本葉も初期はかなり小さいので雑草にとても負けやすい。草に飲まれたら完全アウト!だから一般の農家はマルチを使うか、有機農家では太陽熱消毒という技術が一般的。でも、この時期は気温が足りず使えない技術なのと、そもそも太陽の熱とはいえ、草の種を高熱で焼くという考え方があまり好きではないので僕らはやっていません。ただ、全部手で抜くというのでは戦えないということで、友人農家に勧めてもらった「たがやす」という手押しの除草道具と手抜きのセットで挑んでいます。現時点でにんじん除草の完了まで残り40時間くらいまできました(笑)。ここのところの雨&高温で草の生育も旺盛!日を追うごとに大きくなる草との競争です!そして、草取りに追われながらも、先日きゅうり、かぼちゃの苗を畑に出しました。これから、なす・ピーマン・ししとう・長ねぎも畑に出始めます。いよいよ夏・秋野菜の作付けラッシュなので、早々ににんじんの草を仕上げて、作付けに勤しんでいきたいと思います!だって、6月中旬には秋作のにんじん種まきが始まってしまうから。そうなると、また草取りが・・・(笑)

2025/5/10
今年も昨年に引き続き、畑での様々なチャレンジを行っているのです が、その中でも大きいのがビニールマルチを使用しないということです。ビニールマルチとは、畑の畝に張ってある黒や白のビニールのこと。温度上昇(抑制)、保湿、雑草抑制などの効果が期待できる資材です。が、ここ数年で価格は200%上昇、しかも最後は産業廃棄物として処理しなくてはならない。マルチを張るのも、剥がすのにも機械代と人件費がかかる。といいことばかりではありません。なんといっても、最後が産業廃棄物って。。。ということで今年はなしで行こう!と多くの野菜で実践してます。とはいえ、使わないことによるデメリットも多く出現し、やはり「マルチ」はスゲーと痛感することも多々ありますが(笑)、一方で驚く変化も。それは、テントウムシの数が半端ないということ。マルチを使わない分、草が多くなるので居場所がたくさんつくれたことが大きいのでしょう。写真のようにテントウムシの成虫、幼虫、蛹がたくさん!テントウムシは肉食で害虫と言われる様々な虫を食べてくれるのでありがたい存在。ただ、テントウがいるということは、食べ物(害虫)がたくさんいるということなのですが、それも含めて多様性が実現しているということ。嬉しい変化に心躍る最近です(笑)

2025/5/3
畑には、色々な野菜が作付けされ生育も進んでいます。夏野菜も育苗ハウスですくすくと育ち、もう少しで畑に出始めるような段階です。今年は、日中がまるで夏のような日になることも多く、雨も適度に降ってくれているので、わりと安定しているかなと感じているのですが、いかんせん最低気温がいつまで経っても10℃を越えてきません。10℃を越えてくれると作物も安定して生育してくれるようになると思っているのですが、今週いっぱいはまだ肌寒そうで、さ ぁガンガン採るぞ!という状況にはもう少しかかりそうかなと思っています。農家になって15年が過ぎましたが、毎年春は期待と不安が入り混じりなんとも落ち着かない気分なのはいつまでも変わりません(笑)。毎年1年生の気分です。でも、考えてみれば当然で、15年やってるったって、じゃがいも、長ねぎだってまだ15回しかやったことがないんです。農業はやっぱり時間が必要なんだろうな。「分かる」なんていうには、まだまだなんだろうなと思います。というか、一生分からないんだろうなとも思ってます。

2025/4/26
気付けば4月ももう終わりですね。あっという間でした(笑)。なかなか野菜が生育しないという悩みは相も変わらずで、少しずつ出てはきているものの、想定とはだいぶ異なる現状にヤキモキしている日々です。最低気温が10℃を越えて来てくれるとだいぶ生育がスムーズになるのですが、まだまだ5~6℃の日が多く、来週までは同じような状況が続くかなと思います。とはいえ、季節は着実に進んでいまして、周囲の田んぼでは田植えに向けての準備が始まっています。日頃見かけないおじさん達が慣れない姿勢で肥料を撒いたり、トラクターをかけたり、草刈をしたり。高齢の親を手伝っているんだろうなと微笑ましく見るのですが、一方で果たして親が亡くなった後はこの人たちが米作りを継承するのかな?と心配にもなります。米が無い、高いと巷では大騒ぎですが、近い将来はそれが常態化すると思います。今回は、本当のコメ不足ではなくどこかで滞留していると個人的には考えているので騒ぎ過ぎない方がいいと思います。が、近い将来は確実に不足します。だって農家は減る一方なんですから。農家はもっと減っていいんだ、効率的になるからと言っている専門家がいますが、個人的には反対です。農家が減ったら日本中にある各地域(特に中山間地の自治体)は確実に壊滅します。地域が壊滅したら本来続けられるはずの農家も続けられなくなりますから。でもね、こういう危機感はなかなか共有できないんです。同じ農家同士でも全然考えてない人もたくさんいます。なぜなら、今食えてて幸せだから。今の自分だけ良ければいいのかなぁ。子供たちはどうするの?
モヤモヤがずーっとあり続けます。

2025/4/19
この数日は小淵沢もまるで夏のような気候となりました。ようやっと野菜たちも「生育するぞ!」というスイッチが入ってくれたかなと(笑)思える顔色になってきた気がしています。グイグイ来てくれることを願うばかりです。さて、今日は畑に法政大学の先生と大学生が来てくれた話です。今年から僕らの農場の虫の調査を行ってくれることになり、2月から定期的に来ては畑に這いつくばって虫を探し、記録していくことをしています。僕らの畑にどんな虫がいて、その虫たちがどんな行動をしているのか?そして、それが僕らの栽培にどんな影響を与えているか?つまるところ、僕らの農場の栽培方法(省耕起栽培)の特性を虫という視点から評価してくれるものなのです。各圃場には気温・湿度を詳細に計測する機器が設置され、雑草があることによる変化と虫への影響も調べています。とまぁ、小難しい話はいいとして、今回は3人の学生さんがいらしたのですが、みんな虫が大好き。虫好きと言ってもタイプがありまして、サシガメ(他の虫の体液を吸うカメムシ)好き、ハサミムシ好き、クモ好きなどなど。どちらかというと内気な感じの学生さんなのですが、虫の話になると俄然しゃべりだす(笑)。好きって素晴らしいなぁと思うのです。じゃなきゃ、こんな天気のいい土曜日にわざわざ山梨くんだりまで来て畑に這いつくばらないですね。それを暖かい気持ちでサポートされてる教授にも頭が下がる思いでした。虫好きだけに限らずで、こういう若い人たちが好奇心を爆発させられる場所でありたいなとつくづく感じました。

奥で丸くなって這いつくばってるのが学生3人です(笑)
2025/4/12
底冷えが続いていて硬かった桜の蕾もほころび、8分咲きとなりました。例年、ソメイヨシノに先んじて咲き始める枝垂桜ですが、今年はソメイヨシノと同時期に咲き始めそろい踏み。お陰で桜色の濃淡が畑の周りを華やかに彩ってくれて、農作業の合間に顔を上げるとなんとも幸せな気持ちにさせてもらえます。この辺りでは、桜が咲き始めたら作物の被覆資材をはがすタイミングと言われていて、ここまでくれば低温の心配がないということなのですが、ここ数年は桜が咲いても雪が降ったり、零下の日が出たりとなかなかこれまでの経験が活かせなくなってきています。今年も暖かい日が続いているように感じますが、最低気温が低い日が多いので、野菜の生育が少々足踏みを続けている感じです。ただ、定期的に雨も降ってくれているので、この先はそこそこ順調に生育してくれることと期待しています。さて、今年はどんな年になるか。まず、気象です。読みは毎年難しいのですが、猛暑と干ばつは避けて通れないことと考えています。もうひとつは原材料費の高騰。社会情勢がますます不安定となっていることを考えれば石油製品に依拠した農業に将来はないと思います。今の農業はとかく石油製品をたくさん使う。将来のエネルギー問題も踏まえ、そこからの脱却をなんとか実現したいと思っています。とはいえ、野菜を安定的に豊富に生産できなくては農家としての存在価値はない。まぁ、難しいです(笑)でも、向かわなくては実現には近づかないので、一歩ずつ前に進めて行きたいと思います。

2025/4/5
寒い冬も明け、小淵沢も春の香りに包まれています。とはいえ、ソメイヨシノの開花にはもう少し時間が掛かり、枝垂桜がやっと咲き始めたところなので、まだまだ朝晩のストーブが欠かせません。今年の冬は例年よりも気温が低く推移しまして、随分と寒く感じられました。また、各地で山火事が相次いだことからも分かるように雨がほとんど降らずずーっと乾燥が続いていました。ただ、3月に入ってからは雪が何度も降り、畑に居座り続けるわけではないものの、畑の土にいい潤いを与えたくれたことはありがたいことでした。昨年の不耕起栽培により大いなる失敗を経験したわけですが、一方で失敗だけではない気付きも得られました。自然に任せるということは、自分たちにとって良い結果だけを与えてくれるものではない、今自分たちが栽培している野菜は決して「自然なもの」ではない。考えてみれば当然のことなのですが、15年目にしてやっと気づいた次第です。でも、だからこそ、自然の力を大いに活用するために、畑の生物多様性を高める努力をしつつ、作物の生きる力を引き出すということをできるよう今年も試行錯誤をしています。ビニールマルチを極力使わないようにしたり、これまでは天水に任せていた水やりを積極的に行ったり。そのことによりどれだけの変化があるかは分かりませんが、信じたことをやっていきたいと思います。野菜を出荷できない農家のしんどさは昨年散々味わったので、今年は野菜に追われて大変だ!!と言えるようにしたいなと思っています。どうぞよろしくお願い致します。


2024/12/21
幸せな時間。
先日、うちの農場の2024年納会を狭~い事務所で行いました。ご覧の通り、ぎゅうぎゅうに詰め込んで(笑)。年齢で言えば下は34歳~上は84歳、職業でいえば、専業農家(ぼくら)もいれば、バス運転手、テーラー、韓国語教師、ピアニスト、スキーインストラクターがいるという、なんとも多様な人々の集まり。ほとんどの人が、ダブルワーク(人によってはトリプルワーク)でうちの仕事をしてくれている人ばかりです。料理は、はるばる東京から僕らの大切な友人が来て作ってくれて、なんとも美味しく、楽しく、そして幸せな時間を過ごせました。僕は、うちの農場(会社)を「関わる人達にとっての踏切板(あ、跳び箱の前にあるアレです!)」のような存在にしたいと思っていて、うちをステップにして、どんどん飛んでもらいたいのです。だから、あんなことしたい、こんなことしたいという人たちが 集い、うちで働いて色々な経験や関係や機会を得て、そして旅立って欲しいと思っています。だから、僕たち自身も常に「やってみよう!」と思える勇気と機会を与えられる存在でありたいなと。まだまだ力不足ではありますが、そうなれるよう頑張りますので、来年もどうぞよろしくお願い致します!!

2024/12/14
As we enter the depths of winter, it's not just the cold that's increasing. That's right, it's damage from wild animals. Perhaps because food is becoming scarce, more deer and monkeys are coming into the fields. Yesterday, some of the radishes that were ready for harvest were being eaten, so we harvested them earlier than planned. I was angry, saying, "Those things only cause trouble!" (laughs). I feel like this year has begun and will end with damage from wild animals. And I think this is not just a problem for this year, but will only get bigger in the future. So, what should we do now? While I was thinking about all that, I got the annual phone call from my neighbor asking, "Want some venison?" His son is a hunter, so at this time of year he goes hunting almost every week. I'm grateful for that. At the start of the season, they always visit a shrine to give thanks for the life they are taking before beginning their hunt. In Japan, wildlife damage control is handled solely by hunting associations (volunteers). However, coupled with the aging of the hunting association, I think some fundamental changes are becoming necessary. I myself need to stop just saying "this is a problem" and take action to solve it. Before I know it, I might have become a hunter! (laughs)

2024/12/7
師走に入り、いよいよ冬らしい気候になって来ましたね。夏からずー っと暑い、暖かい日が続いていて、このまま日本は熱帯の国になってしまうのではないか?くらいのことを言う人までいましたが、そこはやっぱり四季のある日本ですね。ちゃんと冬がやってきました。僕らも、こんなに暖かいんだからと下心を出して、12月いっぱいは野菜が採れちゃうんじゃないかと種を蒔き、苗を植えましたが、そうは問屋が卸さないようです(笑)まだ分かりませんが、僕の予想だと例年通りか、むしろ暖かかった分だけ野菜たちの耐性もついていないので何回か-5℃が来たら、それこそあっという間に終わってしまいそうです。それにしても、今年は本当に色々なことを考えさせられた一年でした。色々あり過ぎて何をどう考えればいいかが分からなくなるほど(笑)。でも、ひとつ言えることは、これまでと同じ考え方、発想では駄目だということ。多分、同じこと続けてたら続けていけない。変わらないためにも、変わることが大事。これは、虫や植物からずーっと教えられていることでもある。人間も同じってことですね。農業はやっぱり面白いです。

2024/11/30
先日、うちの畑に虫大好きのおじさん達がやって来ました。といっても、ただの虫好きのおじさんではなく、それぞれ天敵生物の第一人者や国の研究者、また大学(生命科学部)の教授など、その分野の最前線の皆さん方がズラリ。うちの畝間不耕起栽培(山梨県と山梨大学の研究事業では省耕起栽培という名称)の畑を視察することを目的にいらしゃったのです。専門家のみなさんから見るうちの畑は、どんな風に評されるのかとドキドキしていましたが、畑に入り、虫を見始めるとみんな目を輝かせて思い思いに歩き回り、とても楽しそうに話をしてくださいました。最後には、「気候変動が激 しくなることが予想される中で、このような栽培方法が今後絶対に必要になると思う」という言葉を頂き、やっている方向は間違えていないと実感するいい時間でした。また、嬉しい副産物が。来年から、うちの圃場の虫について法政大学の研究室による複数年での調査実施が決まりました。あくまで仮説でしかなかった自分たちの考えが、また科学的に実証できる機会を得たということで、とても嬉しく、そして楽しみに思っています。だからこそ、僕らがやるべきことは日々種を蒔き、作物を育て、そして畑にその実績を積み上げていくことなのだと改めて感じることができました。

2024/11/23
今朝、5時過ぎに家を出た時には生ぬるいなぁと感じたので、明るくなったらすぐ収穫できる!と思い畑に。6時半くらいにちょっと葉っぱは凍ってるけど、なんとか大丈夫と思って収穫を始めると、みるみるかぶの葉っぱが白く凍ってくるではありませんか。採りはじめは大丈夫だったのに!!あまりにもパリパリしてきたので、そこで一旦断念(笑)。
いやー、こんなこともあるんですね。14年やってますが、こんな風にリアルタイムで凍っていく姿を見たのは初めてだったので、寒くて手も痛いのですが、なんだか嬉しくなっちゃいました。農家の仕事って、小雪舞う中で収穫したり、寒風吹きすさぶ屋外で大根洗ったりすることもあって、周りから見れば「とても大変な仕事ですね」なんですけど、当の本人は、わりと歌唄いながらやってたりして、そうでもないんですよね(笑)多少、Mっ気があるからかもしれませんが、寒い・暑いは当たり前って思ってるからか案外いけるもんなんですよ。

2024/11/16
今週から一気に気温が下がりそうで す。ここまでぬくぬく育ってきた野菜たちには、相当厳しい状況に なりそうです。あ、それは自分も一緒か。ということで、みなさん お気をつけて。そして、いよいよこの時期がまたやって来ました (笑)。はい、鹿・猿の襲来です。もちろん、これまでも鹿、猪、 猿と相変わらずの獣オンパレードではあったのですが、春と冬は特 に酷くなるんですよね。やっぱり、山の食べ物が減ってくるからな んでしょうか。右の写真の通り、大根がガン食いされてます。土か ら出ている大根の首の部分をガブリとやるものもあれば、葉っぱを 引っ張って引っこ抜いてガブガブしているものも。何本かかじられ た日に、電柵を張り巡らせたのですが、全く効果なし。どうしたも んでしょ。先日は、ほうれん草がやられたので久しぶりに夜の見回 りに行ったら、ちゃんと食べに来てました。その日はロケット花火 で追っ払いましたけど、その場限りですからね。春には、動物との 共生を目指してなんて無謀な試みをしましたが、相手にその気がな いから、そりゃ全く無理な話しでした。ははは。そんな話を伊賀の 有機農家友達に話したら、「種(しゅ)としては共生、個としては 食い合いという」というフレーズが返ってきて、妙に納得したもん です。ミクロとマクロの話しで、確かに人と、鹿・猿などの野生生 物は日本という枠組みでは共生してますもんね。ということで、無 い知恵絞って抵抗します!!!

2024/11/9
朝の大根収穫風景です。この時期は、寒いですが空気がキリっとして、太陽 が出てくると朝もやが立ち上ってきて、なんか神聖な感じすらするくらい。でも、考えてみれば、この畑一枚にものすごい数の命があるんだよなと思うんですよね。目に見えるものだけでも、大根を初めとして、数多の雑草があり、カエルやトカゲ、さらにネズミなどの小動物、クモや甲虫類を含む、様々な虫など挙げればキリがない。でも、その下の土の中にまで思いを馳せれば、微生物の数たるや・・・。ちょっと気が遠くなりますね(笑)。陽光を浴びて、それらの命の息吹が感じられるんだから、そりゃ神聖な感じも、厳かな空気にもなるわなと妙に実感したりして。つくづく、人間が生きているというのは、それら命の積み重ねがあって初めてあるものなんだなと思います。
地球上の酸素は、植物がなければ既になくなっているはずのもので、今まだあるのは植物が光合成をして酸素を排出し続けているからなわけで、その植物は土中の微生物が活動しているから養分を吸収していることを考えると、おのずと分かってくる話です。こと酸素という観点だけでもそうなんだから、食べ物という視点でみればさらになわけで。朝の畑というのは、僕にとって人間の小ささを実感させてもらえるとてもありがたい場所です。

2024/11/2
不耕起栽培チャレンジは・・・失敗だったかなと思っているここ最近(笑)。春から夏にかけて、これからの農業は不耕起栽培だっ!!くらい思って、この栽培方法の確立に全精力を傾けてやってきておりましたが、秋になって色々と結果が見えてくると、あれ?なんだか全然作物が育ってない、できても草の中のあちこちにチョボチョボとあって、これを拾い集めて収穫してたんじゃ、およそ食べていけるわけないじゃないか!!みたいな状態になりました。やっぱりね~という声もたくさん聞こえてきそうですが、自分なりには色々と考え、仮説も立てて、これならできるかも!と思っていただけに、なかなかガーンな状態ではあるのですが、結果は結果として、真摯に受け止めようと自分に言い聞かせてます。今年の前半を思い返せば、熱病に侵されたように不耕起、不耕起と言いながら、草を刈りまくり、畝に乗せまくっていた自分が少々恥ずかしくもなります(笑)。ただ、学んだことも多かった今回のチャレンジ。その学んだことについては、また別の機会に報告したいと思います。でも、モンシロチョウが狂喜乱舞していた畑で虫食いボロクソの外葉の中にキレイなキャベツが生育しているのを見ると、うーん、まだまだ分からないなぁと心が揺れるダメな農家なのです。

2024/10/26
朝の風景。まだまだ最低気温が12~13℃くらいですが、日の出はしっかりと遅くなっておりまして、5時半過ぎても暗い感じです。なので、ここのところは諸々準備を整えて6時くらいから収穫を始めるのが流れになっています。例年であれば、その時間だと手先が悴んで痛いのですが、そうなったのは今週月曜日だけで、寒い!!という感じには至ってません。身体的には非常にありがたいのですが(笑)、いつまでも生ぬるい風が吹く畑はなんだか調子が狂います。とはいえ、野菜は順調に生育してくれていまして、特に今の気候は葉物やさいにちょうどいい。ストレスレスに畑が順番にキレイに収穫されていく様は、なんとも心地がいいものなのです。今年に入って、こんなことはほとんど無かったので、なんとも精神は穏やかに過ご せます。ははは。
そろそろ大根も出荷サイズになってきます。レタスの生育がだいぶ遅れていますが、さすがにそろそろ出てくるでしょう。となると、フルラインナップ!!年末まで一気に走り切るぞ!

2024/10/19
やっと、やっと野菜が旺盛に採れ始めました。長いトンネルを抜けた気分です。畑を見て、さぁ採るぞ~!ってなるだけで元気になるから不思議です。むしろ大変なのに(笑)。これから、大根、長ねぎ、ほうれん草、白菜などが出てくる予定ですが、このまま順調に生育してくれるのか!!と期待と不安が入り混じる日々を過ごしています。いつまでもなんだか生ぬるい、そして日中は暑い日々が続いていることが、この心境の原因なのですが、暖かいことで生育は良さそうである一方、いつまでも害虫が減らない、というか増えている感じで、植えた苗が気づいたら穴ぼこだらけなんてこともしばしばです。
キャベツ、ブロッコリーの畑には数百羽(数えられません笑。それ以上かも)はいるであろう数のモンシロチョウが飛び交っていまして、この冬はほぼ出荷できないであろうと思っています。キャべブロファンの皆様、ごめんなさい。かくいう僕も期待していただけに相当ガックリ来てますが、こんな年もある!と自分に言い聞かせています(笑)

2024/10/12
これ、何の花(綿毛)か分かりますか?
実は、レタス(サラダ菜)の花なんです。なんでこんな風になってるかと言いますと、種を採るためなんです。うちは、ある種苗会社の種採りの業務受託もしておりまして、その会社に代わって、野菜を栽培し、種を採っているんです。 レタス以外にも、今年はいんげんの種を採っています。で、この実がついた花を右の大きなポリバケツ(ごみ箱)に突っ込んでバサバサと振るうと、種が落ちるのですが、この種の小さいこと(笑)。縦1㎜、細さ0.1㎜くらいで、イメージで言うと爪切り後の切り爪みたいな形状なんです。その後は、しっかりと風乾させてから、目の粗さの違うふるいに何度もかけ、小さい草や綿毛などを取り除き、扇風機で種よりも若干重い細かいゴミを除去。そして、最後にピンセットで種と同じくらいの重さのゴミを除去するという工程があります。どうですか?とんでもなく手間が掛かりますよね?(笑)もっと大きい種だとまた違うんですけど、それにしても結構大変なんです。で、この種採りの売上は?・・・決して良くはありません。うちは勉強のためにやってますが、お金のためなら絶対にやれません(笑)。でも、種子法が改悪されて久しい今、種を採っておくってとても大切だと思っています。

2024/10/5
先日のさつまいも収穫風景。10月なのに30℃近い、まるで真夏のような日にさつまいもを収穫しました。今年は、ありがたいことに豊作!!
あー、ここで胸張って「豊作」なんて書けるのは、一体いつ振りなんだろう(笑)大きい芋から小さい芋まで様々ですが、大きい芋の比率も高くて、今年はいいですよ!例年であれば、少し寝かせて甘味を高めてから出荷しているのですが、今年はそんなことも言ってられないくらい野菜がないので、わりとすぐに出荷開始です。
出荷当初は、ホクホク食感で優しい甘味。これはこれで旨い!!んです。で、寝かしたさつま芋はというと、ネットリ濃い甘味になってきます。そんな違いが味わって頂けるほど、長期に出荷できればいいのですが、どうでしょう(笑)。豊作ではありますが、せっせと出していくと、あっという間に終わってしまった!ということも間々あるので。さつまいもの変化をどうぞお楽しみください!!

2024/9/28
盗撮じゃありません(笑)。こちら、うちの無人直売所のお得意様。近くの会社で働く若い男性なのですが、10時のオープンと同時にいつも来てくれる。聞いたら会社の10分休憩を利用して来ているとか(笑)。ありがたい限りです。料理好きのようで、いつも「これはこうして食べたとか、こうやったら美味しかった」とか教えてくれるんです。毎週金曜日の楽しみにしてくれてるとのことで、なんとも嬉しい話です。まだまだ、地元のお客様に愛されるお店というほど定着できてはいませんが、徒歩で買いに来てくれる近隣の方が増えてきました。これから、高齢化が進み、買い物難民がますます増えてくるから、歩いて買いに来られる八百屋さん的存在を目指して粘り強く頑張ってやり続けようと思います。ゆくゆくは、うちの野菜を使ったお惣菜やおにぎりなんかも置けたらな~と夢は広がるばかりです。
そのためには、何よりもお客さんを増やさねば!!

2024/9/21
小さいけれど、大きな一歩です。
何かといえば、不耕起栽培チャレンジで初の収穫物です。ルッコラ。少し前までは、やっぱり不耕起栽培は無理なんじゃないかとやられてましたが、なんとか収穫まで漕ぎ着けたことで、その心持にも変化が出て
きました。まだまだ課題は多いけれど、次に進むステップとして捉えています。また、この暑さで近隣 の有機農家ももれなく苦戦していて、出荷できる野菜が無いと嘆いていることを見れば、今年の夏の暑さは本当に異常で野菜ができないことの方が当然ということだと理解しています。とはいえ、農家は野菜を売ってなんぼなので、今はとにかく撒ける種をできる限り蒔く!と決めて、畑づくりと種まきに猛烈に向かっています。周りを見れば、みんな考えることは同じらしく、畑という畑に大根の種が所狭しと蒔かれてました(笑)。ま、これが農家の性ですから仕方ないですね。

2024/9/14
今日は、自然界の様々な場面に遭遇する日が多い一日でした。朝、収穫に行こうとするとお隣さんの畑でカラスが別のカラスに乗っかって猛烈につつきをしていました。あのままだと、多分殺されてしまうなと思うほどに。その後は、右の写真の幼虫。本当にキレイに擬態しています。ぱっと見では気づかずに通り過ぎてしまうと思います。どうやって、下の葉っぱに合わせた色を出せるのかちょっと調べてみましたが、メカニズムは解明されていないとのこと。で、その後うちの畑にトラクターをかけに行ったら、猿が15頭くらいのんびりお食事。畑の奥にあるクルミの木をゆすって落としては食べてます。居心地よくするのもダメなので、一応追っ払うかとトラクターで猛烈に追い込むのですが、向こうも本気で逃げるつもりもなく、一応逃げる素振り。予定不調和な自然界にあって、このやり取りだけはいつも予定調和だなと一人で笑ってました。ま、猿も一応人間の面子を保たせてくれてるんですね。で、最後にトラクターで帰っている時にカラスが長いものを加えて道路に!よく見たら首から血が出たリスでした。仕留めたのか、死体を拾ったのか・・・。みんな、それぞれ精一杯生きてるっ てことですね。

2024/9/7
めちゃめちゃ嬉しいことがありまして。
愛知県のスーパーさんでうちの野菜をお買い求め頂いたお客様からお電話をいただきました。はじめは「宅配セットとかやってらっしゃるんですか?」と。詳しく話を聞いてみると、そのスーパーさんは自宅から車で30分くらいかかるところで、少々遠い。ただ、うちの野菜がおいしい
から定期的に買える術はないかということでお問い合わせいただいたとのことでした。さらに話を聞くと、お電話口の方のお母様がうちの大ファンでいてくださって、とにかく味が違うと、いつもうちの野菜を探して買って下さっているらしいのです。「でも、みなさん買われているのか、いつもあまり無いんですよね。」と言うお言葉がありまして、「それについては、うちの野菜が採れてなくてあまり出せてないからなんです・・・」と返答させていただきました(笑)。最後に「お忙しいところお電話してしまってすいませんでした」と言われたのですが、こんな嬉しく力を頂けるお電話なら、いつでも大歓迎です!!大袈裟ではなく、お客様からの「おいしい」というお言葉は、何にも勝る僕らのエネルギー源なんだと改めて感じました。

2024/8/31
ごぼうがようやく出荷できるようになり、そうは言っても野菜も季節 が変わってきました。秋の虫の声も聞こえ、いよいよ食欲の秋になってきそうですね。さて、念願の、そして待望の雨が降ってくれました!!
この写真は、その雨後に現れたキレイな虹。なんだか、僕の今の気持ちを代弁してくれているようだったので、思わず写真を撮ってしまいました(笑)。と言っても、これは先週日曜日の写真で、台風が連れて来てくれた雨雲はどっしりと居座り、いまだに雨が降り続いています。降らない時はずーっと降らないのに、降り出すとずーっと降ってる。なんとも、まぁ極端なことで。でも、これで土にしっかりと水が染み込んでくれたので、この先天候が回復してくれれば、野菜の様子もだいぶ変わってくれるのでは?と期待しています。9月は秋冬野菜の作付けが本格化します。大根、かぶ、ほうれん草、小松菜、ルッコラなど、蒔いて蒔いて、蒔いての日々になります。いい秋冬を迎えられるよう頑張ります!!

2024/8/24
お盆を過ぎれば一気に涼しくなって・・・というのが、今までの感覚でしたが、ここ数年、特に去年からダラダラと30℃を越える日が続いて
いつまでも暑いという気候になってきました。春に調べた13年間の気象データを見直したところ、10年くらい前までの8月の平均気温は約22℃で、去年・今年の25℃と比べると3℃くらい低い。で、いつも「子供の頃は30℃越えると大騒ぎだったよね」なんて話をするので、30年前も調べたところ、この辺りの平均気温は20℃くらい。ということは、この30
年で実に平均気温が5℃上昇したことになります。で、思ったんです。今の僕(を含むこの辺の有機農家)の栽培方法は30年以上前に就農したベテラン農家が築き上げたものをアップデートしながら続けているやり方で、言うなれば、これまで当たり前のように野菜が生産できたのは、この方々の努力の結晶のお裾分けを頂いていただけなんだなと。でも、
これからはそうはいきません。これだけ気候変化をしたらその方法は通用しませんから。ここから、本当の意味で自分の栽培方法を築き上げなくてはならないんだと。ま、すでにそちらに舵を切っているからいいのですが、改めて気合が入りました。現状を嘆いても仕方ない。さっ、果菜類の水やりしに行くかっ!!

2024/8/17
かくれんぼがお上手なんです。
何かと言えば、右の写真の大きな幼虫。緑色に青と白のストライプなんて、キレイですがスズメガ、これ手の平いっぱいに乗ってるんです。
つまり、デカい!!15センチくらいあるんですよ。写真の左下にあるルーピックキューブのようなものは、実は糞です。初めて見た時は化学肥料かと見間違えて焦ったことがあります(笑)。この糞が葉っぱの上にゴロゴロと落ちていると、このスズメガの幼虫がいる証。なのですが、これが見つからないんです。こんなにデカいのに。こいつは、まだ鮮やかな色だったので見つけられたのですが、擬態しているとナスの葉っぱに見事に溶け込んでしまうんです。だから、糞がいっぱい落ちてるのを見つけると、目を皿のようにして探すんですが、発見率は今のところ30%くらいで、見事にやられまくってます(笑)。かくれんぼが上手といえば、きゅうりやズッキーニもそうで、歩く方向によって、葉っぱの裏などにすっと隠れて全く見えないなんてこともしばしば。だから、いきなり巨大化したきゅうりやズッキーニが現れたりすると、よく隠れてたなぁと妙に感心したりして。毎日、野菜や虫とのかくれんぼを楽しんで(!?)います。夏野菜ならではの日常でした。

2024/8/10
んーーー、というのが最近の口癖のようになっています(笑)。
何かといえば、野菜の栽培がうまくいってないから。ここでずっと書いているように、今年は様々なチャレンジをしていきています。獣害との共存やら、不耕起栽培(耕耘をしない、マルチを使わない)やら、果菜類の垂直栽培やら。ハッキリ言って、これまで自分たちが考え積み重ねてきたことをゼロから見直し、意識をガラッと変えて取り組もうと。で、ここまでやってきて出てきた結果が出荷数量の激減です。今年の天
候とも相まって、まぁなんという不出来か!と。さすがに色々と悩みが出てきます。畝間不耕起栽培という僕らのやり方が曲がりなりにも成果が出て、ある程度成果も出てきてる時に、敢えてこんなにチャレンジしなくても・・・というしごく当然のご指摘もありますし。実現したい理想と、食えなければ続けられないという現実は常にあって、もちろんこ
れまでもそうだったのですが、今回はもしかしたら一番シビアかもと思ってます。でも、今はその狭間で、常にヒリヒリした感覚を持ちながらやることが大事な気がしています。進もうとしている方向は間違えていないと思うから。

2024/8/3
最近、夢中になっていることは、畑の草を刈って畝の上に敷き詰め ることです。畝間を不耕起にしていることは、ここで何度も書いていますが、今度は畝を不耕起にして栽培を始めています。これまでは、作が終わればトラクターで耕耘して、マルチを張って、次の作の作物を植えて
としていたのですが、そうではなくて、畝の上の作物を片付けたら、畝間を中心とした周辺の草を刈って畝にドサッと敷き詰めます。これがビニールのマルチのような役目を果たしてくれるし、分解してくれば肥料にもなる。そうして作付けしたのが右上の写真で、これはキャベツを植えたところ。なぜ、こうなったかは書くと長くなるので別の機会に(笑)。果たしてうまく育ってくれるか!?畑準備の作業は全身を使うし、暑いしで大変なんですが、なんででしょう?楽しいんです。

2024/7/27
暑いね~が最近の挨拶となってます(笑) 畑は相変らず渇きと暑さで、野菜もぐったりしています。
先日、能登地震で被災した知人農家から、お礼状と共に収穫されたじゃがいもが届きました。日々の忙しさから、能登地震は過去のことのように感じていましたが、被災地はまっ只中であることを思い起こさせてもらいました。ぜひ、みなさんにも読んで頂きたく共有します。

2024/7/20
昨日、北海道帯広の知人農家から連絡があり、雨が全然降らなくてじゃがいもは不調だと言ってました。千葉の農家からは、春先の低温が響いてニンニクが肥大しなかったと嘆きのメールが。異常気象が当たり前になってきたと実感します。で、千葉の農家は露地野菜を減らそうか(ハ
ウス栽培を増やそうか)と言ってました。が、僕は違うと思っています。こんなに気候が不安定になっているなら、なおさら、ハウスで環境をコントロールしようなんてことは無理な話しだと思うんですよね。だって、行き着く先は工場の中で大量のエネルギーを投下した植物工場にしかならないから。それだって、電力止まったらアウト。実際、数年
前の千葉の台風の際には、大企業が建てた環境制御型のハウスが停電でハウスの側窓が開けられずにトマトが全滅してたし。人間が考えることなんて、たかが知れてるのだと思います。だからこそ、作物がこの異常気象に順応・対応してもらえるように栽培していくことが必要(自家採取もそのひとつ)で、そのためにできる限り畑に多様性を実現していく
ことなんだと僕は考え、やっています。今は、変わり者と思われてると思いますけど(笑)

2024/7/13
今年、山梨県立農業大学校から一人の実習生が来ています。卒業後は農家になる(もしくは農業生産法人に就職する)ことを目的に実習するわけで、うちの実習では実践的な農作業などを経験する予定になっていました。が、どうにも実習に身が入らない。僕らが1時間程度で終わる作業に5時間くらいかかる(笑)。で、よくよく話をしてみれば農家になるということよりも圃場の調査や、栽培の研究に興味関心が高い。じゃあ、農作業はやらないで、毎回うちの全部の畑の写真を撮って、作物や雑草、虫の変化や様子をレポートして!と言ったところ・・・人が変わったようにイキイキと快活に、どころか、主体的に考え、どんどん動くこと。あ~、好きこそものの上手なれではないですが、好きってのはすごい力だなと教えられます。彼は、作物や自然への愛情が深いうえに、着眼点がとてもいいので、僕らでも気づかない作物の変化や異常を拾い上げてきてくれることもしばしばなのですが、それによって 僕らが助かっていることを知って、役に立つことの喜びを実感してくれているようで、その姿を見るのも僕はとても嬉しいのです。

2024/7/6
先日、きゅうりの整枝作業をしていたら、遠り掛かった農家の老夫婦が「いい樹じゃんね~」と言ってくれました。一度は霜にやられたこと
も知っているから、殊更に喜んでくれて。でも、僕も思うんです。いい樹になったなぁと。でね、思うんです。野菜たちも「すごいな、いいな」って思いながら接する方がいい野菜に育ってくれるんだろうなと。よく、野菜に声を掛けながら育ててます!なんてわざとらしく言う農家をTVで見ることがあって、そういうのはあんまり好きじゃないのですが(笑)。人間も同じですよね、ダメだダメだと言われりゃ頑張れない。あるがままを受け容れ、認め、褒めて伸ばす。分かっちゃいるけど、それができない。野菜には素直にできるのに(笑)。

2024/6/29
先週に引き続き、分かりにくい写真ですが(笑)
今回は、陸稲(おかぼ)を植えてみました。獣害がひどいという話をしていますが、その中で田んぼの稲は食べられないと思い至り、でも、うちには田んぼはない(やってない)ということで、畑でもできる稲=陸稲にチャレンジです。で、どうせやるなら不耕起栽培でやろう!という
ことでやり始めました。白い点線の脇に植えてあるんです。分かりづらいですよね。そうなんです。僕らも、他のイネ科の雑草と見分けがつかないくらい(笑)。草刈の時に間違えて刈りそう~と笑いながら苗を植えました。今回植えたのは農林一号というもち米の品種。年末のお餅に使えたらいいなぁという願いを込めて。さぁ、どうなることやら。他にも不耕起×穀物チャレンジがこの後もあるので、どうぞお楽しみに!!

2024/6/22
ちょっと分かりづらいと思うのですが、長ねぎ、葉ねぎ、紅大根、わさび菜の花(実)を収穫して乾燥させている写真なのです。何をしているか?といえば、種採りです。うちでは、できる限り自家採取に切り替えて行こうと心掛けていまして、やっと花が咲き、実が成熟したので収穫に至ったというわけです。畑でやろうと思うと、次の作物のために畑を片付けなくてはいけないので、なかなかここまで待てないことが多くて、今までできませんでした。で、去年から作業場の前の畑を種採り専用畑にして、いい感じに大きくなった作物をピックアップしてきて、その専用畑に移植していたのですが、その記念すべき1号の実たちなのです。今年の冬~春にかけて植えて今ですから、まぁ時間と手間が掛かります。アブラムシがつきまくってしまったものもあるので、このあと上手く乾燥して種を採れるか心配もありますが、まずはやってみよう!ということで。この種からできた野菜をみなさんにお届けできる日も、そう遠くないかな?乞うご期待です!!

2024/6/15
毎晩の獣パトロールが欠かせません。
なんでかって?じゃがいもやら、にんじんやら、とにかく色々なものが食害に遭うんです。初めは、少しくらいお裾分けしてやるかと放っておいたのですが、レタスは7割くらい食われるし、じゃがいもも、すでに3割くらい食われてきたので、さすがに堪忍袋の緒が切れました(笑)。で、夜のパトロールに出かけたら・・・いるわいるわ。鹿が6~7頭の群れ
でいるかと思えば、2m近いデッカイ猪が出てくるわで大騒ぎです。21時前後に行くのですが、毎日どこかの畑に必ずいるんです。特に多いのが鹿で、1頭の時もあれば群れの時もありまして。初日は丸腰で行きましたが、今はロケット花火を持って行ってます。ま、これもそのうち慣れてしまうのでしょうが。でも、夜に畑を回ると感じるんですよね。あ~、地球は人間だけじゃなく、動物たちの世界でもあるんだなぁと改めて。鹿や猪だけじゃなくて、キツネが出て、ハクビシンが出て、タヌキが出て来て、もう獣オンパレード。当たり前なんですけどね。それを当たり前と感じられなくなってる人間が異常になってるのかも。

2024/6/8
このたび、ご縁をいただいて東京・世田谷区立千歳中学校の畑アドバイザーになりました。僕の大学の先輩が先生をしているのですが、長らく使われていない学校の畑をなんとかできないものかと思案し、僕に声を掛けてくれました。中学校2年生を対象としたゼミナール(総合教科)で畑をやることになり、30人くらいの生徒と一緒に今年いっぱい取り組ませてもらいます。若い世代に農業のことを伝えられるいいチャンスですので、この畑を使って僕自身も中学生のみんなと一緒に色々とチャレンジをしてみたいと思います。東京のど真ん中でどんな畑ができて、どんな野菜が採れるのか。でも、何よりこれからの日本を創るであろう、感性豊かな子供たちと会うのが何よりの楽しみです。そんな機会をいただけたことに感謝して精一杯やりたいと思います。

2024/6/1
今年の天気はおかしいなぁと思ったので、過去13年分の気象データ
を拾ってまとめてみたところ、今年の3月の気温は例年より平均で2℃くらい低かったのです。で、降水量は1~4月で100㎜くらい多くて、日照時間は70~100時間くらい少ない。野菜の伸びが悪かったり、生育が悪いのはこのせいだと合点がいきました。うちは、ここ3年くらいほぼ畑に肥料 を撒かずに栽培しているので、肥料分が足りないのかと思ってのですが、そうではなくて気温とお天道様が少なかったんです。お天道様が出なければ光合成ができずに体が作れないし、雨も多いので、根が酸素不足で養分吸収ができない。もちろん、肥料が最小限だからこその影響もあるのですが、それよりもトリプルパンチじゃしょうがない。今回、気象データを見た感じでいえば、今年の気候は空梅雨・夏は高温で、秋~冬に多雨となるんじゃないかと思っています。なので、その読みに基づいて作付けの方針を修正しました。さぁ、結果はいかに!!みなさん、冬にその答え合わせをしましょう(笑)

2024/5/25
鹿の襲来が止まりません!今年は、春先からずーっと鹿・猿が畑にやってきておりまして、春一番のレタスは、鹿に7割くらい食べられてしまいました(笑)。今までは電柵で囲って守ろうとしてきたのですが、電柵をしていても入られる時は入られるし、草刈の邪魔になってコストが嵩んだり、何より電気柵で囲ってまで野菜を生産することに違和感を持っていて。それよりも、野菜動物と共存する手立てはないのか?と今年から電柵を止めてフルオープンでやってみたら、上記のあり様(笑)。当然の結果ですね。でも、だからこそ学べたこともあり。なら、鹿や猿が食べないものを作付けしようと牛蒡とオクラの種を蒔きました。ところがどっこい、種を蒔いたマルチ(保温・防草のためのビニール)が鹿の足跡でボロボロ(泣)でもですね、そんなボロボロになっていても芽は出てるんです。ちゃんと。この事実は、僕らに勇気を与えてくれています。落ち込んでなんかいられません!!

2024/5/25
今年は3月の低温に、5月の遅霜と波乱のスタートだと思っていたら、今度は昨日から吹いた大風でトマトの雨除けハウスが全壊しました。結構な時間と手間をか けて建てて、今年は過去最高の出来だ!と言っていたのに・・・。その効果を見る前に大風に撃沈しました(笑)。週末の気温が下がるからと、トマトの苗をまだ植えていなかったことだけが不幸中の幸いでした。これでトマトの苗までやられていたら、ちょっと立ち直るのに時間が掛かりました。いやはや、今年のトマトは高くつくぞ~。

2024/5/25
GWも終わりましたが、みなさまどのように過ごされましたか?いいお天気に恵まれ、ここ小淵沢にも多くの観光客が来てくれたようです。
私たちの農場のエリアは地元住民地区なので、あまり出会いませんが(笑) さて、農場の無人直売所を再開しました。一昨年からやっていたのですが、毎日営業でと頑張り過ぎたので、途中からやり切れなくなって中途半端な状態で一時休業に・・・。でも、このままは良くない!と冬の間色々と考えを巡らせました。で、どうせやるならちゃんとやろう!と決意新たに「八ヶ岳有機農家の金曜やさい市@小淵沢」と銘打って再開しました。週1回だけど、だからこそ思いと力を込めて!!まだまだ認知度も低く、野菜もなかなか売れないけど、でもやっぱり地元のみなさんにも食べてもらいたい!という思いのもと農場スタッフ総動員で売り場づくり、告知を頑張っていきたいと思います。もし、お近くにお越しの場合にはぜひお立ち寄りください。お待ちしてます!! やってるよ!の赤いのぼりが目印です~。


2023/12/16
今週までは、冬と言ってもなんだか生ぬるい日が続いていて、よく分からないなぁという感じでしたが、来週からは本格的な寒さがやって来そうです。こんなことずっと言っている感じもしますが、来週からは本当に来そうです(笑)。いつも皆さんから、冬はどうしてるの?お休み?と言われますが、冬はのんびりしつつも、今作の振り返りをして、来期の計画を立てて、有機JAS認証の年次検査があり、そして決算。畑作業はあまりありませんが結構忙しいんです(笑)特に、事務作業は大嫌いなので、なかなか捗らないってのが難点!!なんだかんだ言い訳をして、逃げようと試みるんですけど、結局やらなきゃ終わらないんでね。そうこうしているうちに、1月中旬から春作の種まきが始まるから、そうなるとのんびりもしてられなくなるんです。あ、忙しくなるイメージを膨らませる前に、しっかりと英気を養わなくちゃ!!では、また来年お会いしましょう!

2023/12/9
いよいよ畑の野菜が終焉を迎えます。
例年になく早い終わりで、少々戸惑っていますが、長いことやっていれば、こういうこともありますね。畑には、猿や鹿も現れて森にも食べものが少なくなってきたことが伺えます。もうちょっと採れるはずだった
ほう れん草も、被覆資材の中に潜り込んで猿たちに食われ尽くしてました。まるで収穫したかのうようにキレイさっぱりに(笑)。今年は、そこまで獣害がひどくなかったので、お裾分けした気持ちで諦めることにしました。これで、気持ちの区切りもできました。来週で野菜の出荷は終わりにします!!

2023/12/2
今年は畑仕舞いが早くなりそうです。例年は、12月末、もしくは1月の初旬まで出荷できていましたが、今年は12月16日くらいで終わりかな?という状況です。なんせ、畑にもう野菜がないのです(笑)夏の猛暑干ばつの影響による発芽・生育不良と共に、順調に生育した野菜たちは晩秋の高温で一気に生育が進み、予定の2週間くらい前倒しで収穫がスタートしたものもありました。ということで、今は畑に残っている野菜を大事に、そしてこの先の気温の変化を見ながら予定を立てて出荷をしている感じです。猛暑干ばつの影響は、各所で聞かれまして米農家さんも収量は悪くなかったけど、等級が下がっちゃって。。。とか、平地でトマトをハウス栽培している農家さんも散々だったようです。ま、これからはこういう急激な気候の変動が当たり前と考えなくてはいけないんだと思っています。だからこその、野菜自身がその気候の変動に順応してくれる農業をしていこうと思うのです。そのための生物多様性であり、周辺環境、集落の維持なんですよね。道のりは長いですが、方向は間違えていないと思っています。

2023/11/25
今年の冬は暖冬だとラジオで言ってました。暖冬の時は大雪があるというのがよく言われることでして、2014年の大雪を思い出します。あんなことが起こらないことを切に願います。さて、写真は今のうちの畑です。畝間不耕起(畝以外の部分は耕さないこと)に取り組んで3年が経過しました。緑の青々した草が生えている部分が畝(作物を栽培する部分)で、枯草で茶色くなっている部分が畝間なのですが、一般的な農家では収穫が終わると、畑全面を耕して全体が土になります。でもうちは冬をこの状態で過ごします。こうしておくことで、冬の北風や雨で「栄養豊かな土」が飛んだり流されたりすることがないのと、棲みついている虫や生き物たちが逃げ出すことを最低限にできるからです。その甲斐あってか、畝間がどんどんフカフカになってきて、歩くたびにいい土だなぁと(笑)。野菜の出来も良くなってきているのを感じます。この先の変化が楽しみになる畑です。

2023/11/18
今週半ばから一気に最低気温が下がりまして、野菜が凍って早朝からは収穫ができなくなってきました。凍ってる時は、葉物であれば茎が、大根であれば頭の部分が半透明になるんです。その状態で収穫すると、
溶けた時に細胞が潰れてぐちゃっとなるので出荷はできません。でも、生えたままの状態だと、お天道様がしっかりとあたって気温が上がってくればちゃんと蘇生します。半透明も消えて、いつもの野菜の状態に戻ったら収穫OKの合図。野菜ってすごいですよね。人間なら凍死しちゃいますもんね。だから、その頃を見計らって収穫を始めるのですが、今だとだいたい9時過ぎ~霜がひどい時には10時くらい。でもね、5時半から始めていた収穫が一気に4時間くらい遅くなるから、作業の段取りもガラッと変わるんです。この段どりの変化が毎年のことながら、なかなか慣れない(笑)写真は今の畑の小松菜です。雑草と一緒に育つ小松菜の姿がなんとも美しいんですよ。この雑草の中に、無数の様々な生き物が生息しています。みんな寒さを堪えながら。みんなの住処である雑草は、うちの畑では冬場もしっかりと残しておきます。

2023/11/11
なんだかすごいことになっておりまして。右の写真はブロッコリーなのですが、実はこれ、一度収穫したブロッコリーの株なのです。通常、1個の花蕾を採ったブロッコリーは枯れてきてダメになってしまうのですが、この畑のブロッコリーは、収穫した茎の下から脇芽が出て、またまた太い茎に成長してまた新たな花蕾が出て来てます。こういうことがあっても、普段であれば小さい花蕾がついて花が咲いてしまうのが、この畑では、それがまた大きく生育して、2個、多いと3個採れたりしています。なんていうことでしょう!まるで打ち出の小槌(笑)。品種と気温と色々な要素が重なったからなのでしょうが、1個と3個じゃ大違い!ま、こんなことはまぐれでしかないので、これが当たり前なんて思っちゃいけないのですが、農家としては下心が出ちゃいますね~。なんて言って来年欲をかくと、大抵が失敗するんです(笑)

2023/11/4
ここ数日、日中は半袖でもいいのでは?というくらいのポカポカ陽気ですね。東京や埼玉では、ぽかぽかを通り越して「あぢ~」というほどだという声も聞こえて来ていますが・・・。とはいえ、小淵沢の朝はそれなりに寒くなってもおりまして、寒暖差の朝露がすごくて、毎朝雨合羽を着て、びちょびちょの野菜を採っています。でも、この朝露があるから、今の少雨でも作物がしっかりと生育してくれているので、感謝感謝なのです。が、さすがにもうそろそろ雨が欲しいなぁと思っていたら、来週頭は雨予報!いい感じで野菜の生育を後押ししてくれそうです。今年は夏以降の高温傾向で、野菜が全体的に前倒しで出荷できています。(野菜モリモリの出荷場です)ですので、冬野菜が早めに終わってしまう可能性が出てきました。例年は12月最後まであるのですが、今年は ・・・。まだ、分からないですね(笑)この後、一気に冷え込めば生育ストップ!なんてことも十分あり得ますので。

2023/10/27
山々が黄色や赤に色づいてきました。
今週初めは、いよいよ冬が来た~というような気温でしたが、ここ最近は気温もそこまで低くなく、とても過ごしやすい、いい気候が続いています。最低気温が8℃くらい、最高気温が21℃くらい。となると、平均気温は14~15℃ということで、実はこの気温、小松菜やレタス、キャベツ、大根など色々な野菜が生育するのに最適温度なんです。なんだか、もうちょっと暖かい気温をイメージしてしまいますが、暑過ぎず、寒すぎずちょうどいい温度なのは野菜も同じなんですね。まさに今が最盛期!というところなので、どんどん生育して欲しいものです。畑に行くと思わず「お前ら、がんばって光合成たくさんしろよ!」と言ってしまいます。

2023/10/27
キャベツが採れ始め、さつまいも、里芋の収穫が終わり、こちらはいよいよ冬!!という感じです。今週日曜はぐぐっと気温が下がる予報で、朝の気温は2℃!マイナスになる可能性もありそうです。零下になる前に、なんとかさつまいもと里芋が掘れて良かった。霜が降りると芋が腐ってしまうので、ギリギリセーフでした。夏が暑かったせいか、畑は害虫が多くなっています。というか、夏の暑さで野菜が弱って、そこに虫が寄ってきていると理解した方がいいと感じています。写真のキャベツも畑の何か所かは、虫にボロクソに食われています。その個体が弱っていたということなんですよね。だから、その隣のキャベツはなんともなくキレイに育っているんです。面白いですね。というか、野菜も人間も同じで、弱ってくると病気になったり、ケガをしたりということなんでしょうね。
