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農場主の今週のひとこと

オーガニックネットワークで今週起こったこと、また、それによって感じたことなどを農場主が思うがままに綴っています。よろしければお暇つぶし的にご覧下さい。

2026/7/18

広がる時には、勝手に広がるんだなぁ。 うちの農場を立ち上げた当初、僕はただの農家にはなりたくない!なんて言って、農業×人材教育という構想を持っていました。農業の持つ「人が育つ環境としての可能性」を強く感じ、それを人材教育に活かしたいとの考えから、農業現場を人材研修の場として企業の人材 研修企画を考案。新入社員研修から、階層縦断・部署横断の研修など、色々なプログラムを作ってました。この研修の効果に大きな期待を持ち、人材コンサルとして飯を食ってきた自信(過信?)も相まって、「これは売れる!」と確信して営業を開始。しかし、農業×教育なんて誰も見向きもしない。農作業前の早朝から営業手紙を書き、様々な企業さんに送るもリアクションはほぼなし。奇跡的に返答を下さった企業さんに伺って説明をしても、まったくピンと来てもらえずに終了ということが続きました。なんとかして良さを説明して、納得してもらわなければ・・・そんな思いでずっとやっていました。でもですね、今回の省耕起栽培のことを経験して思うんです。あー、世の中に必要とされているものは、勝手に広がるんだなぁって。今回、たまたま見つけてくれた県職員の方が起点となって、県の事業が始まり、そこに関係する人たちが新たに広げる役割を担ってくれて、そこからさらに・・・という具合で、僕は何もしてないのにどんどん色々な話がやってくる、で、気づいたら僕よりよっぽど周りの人の方が「省耕起栽培」という言葉を使い、自分ごととして話してくれている。もうですね、「省耕起栽培」が僕のものではなく、「みんなのもの」になってる気がして、めちゃくちゃ嬉しいんですよ。僕は、省耕起栽培という農法を売ろうとしているわけでもないし、ましてや「先生」になろうと思っているわけでもない。だって、僕は農家だから。いい野菜を作って多くの人に喜んでいただきたいし、効率的で持続可能な農業経営をして、ちゃんと収益を出せる農家になりたい、それだけだから。でも、だからこそ、周囲の方がその試行錯誤を理解し、評価してくださったことがとても嬉しいし、それが少しでも他の農家の役に立つなら、さらに嬉しいと思うわけです。

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