

農場主の今週のひとこと
オーガニックネットワークで今週起こったこと、また、それによって感じたことなどを農場主が思うがままに綴っています。よろしければお暇つぶし的にご覧下さい。
2026/4/18
先週末、地域の行事で水神祭というものに参加してきました。水神際とは、今年の稲作が始まるこの季節に、私たちの地区が水利権を持っている湧水地を回り日頃の感謝と今季もよろしくお願いしますの意を込めて神様にお参りをする行事です。私の地区には5が所の湧水地があり、その全てに祠が置いてあるのですが、その祠の手前にあるしめ縄を新しいものに変え、祠をお神酒でお清めして最後に神様にお参りをします。私は初めて参加したのですが、こんこんと湧き出てる水の脇には必ずといっていいほどに巨木があり、その荘厳さに圧倒されました。参加した地区のおっちゃんたちも、はぁーとため息交じりに見上げて。なんだかその空気感を共有していることにジンワリしました。ただ、最近は周囲の森の手入れが行き届かなくなっていることもあり、倒木もちらほら。遊水地の手前の巨木も倒れてたりして、居たたまれない気持ちになりました。ただ、枯れ木かなと思って見ていた倒れかけた木を見ていたら、折れた枝のところから水がポタポタ滲み出てるのを誰かが発見。「あーまだ生きてる。水を吸い上げてるんだ」とじーちゃんやおっちゃんみんなで「自然の営みってすげーなぁ」と己の小ささを実感するのでした。それともうひとつ。水神際に参加したおっちゃんたちが口々に湧水量が減ったと言っていたのが印象的でした。全国的にも河川の水量が減少しているとことは認識していましたが、ここもそうかと。気候変動による降水状況の変化と見る向きもが大半ですが、山間部に住んでいるじーちゃんたちの話を聞くと、山が荒れていることが大きな要因だと言います。戦後の近代化で大きな生活変化が起こり、山の木を活用することなんてほとんどなくなりました。生活は便利になり、こういう神事から始まって昔は大切にしていたことがどんどん廃れ、無くなっていきます。 うちの84歳の長老アルバイトさんが言ってました。「水も大事さをもっと日本人は理解しなくてはならない。命の水だ」と。当たり前の日常が一気に崩れ去るような、こんな世情だからこそ自分たちの足元を、歩んできた道筋を見直す機会のような気がします。

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